ハワイの伝統クラフト ラウハラ編みについて・・・

ここは私の日常を気の向くまま綴っているブログですが、

ラウハラ編みの記事が多いために、

ラウハラ編みに関する質問や、体験指導の依頼を頂くことがあります。 


ハワイと違って日本では、

ラウハラ編みに関する情報も、体験したり習ったりする機会も

ほとんど皆無であることを理解していますので、


ラウハラ編みに興味を持たれた方や、ご質問のある方には、

できるだけお答えしたいと思いますので、メールをお寄せ下さい。 

・・・

アドレスは、プロフィール覧にあります。


・・・・・



11/16/2008

ひっそりと Berry


11月も半ばを過ぎるとクリスマスの声が・・・・ と、いつもなら思うのだけど、
今年はいろいろと厳しい年ゆえ、どうかなぁ。。。 
でも感謝祭が過ぎたら、山へクリスマスリースの材料を採りに行くのは変わらない。

11/13/2008

フラの大会でのワークショップ

この11月に3年目を迎えたMoku O Keawe International Festival は、フラに関連する芸術の発展を育み広めていくことを目的として、ハワイ島のコナで開催される大会である。 今のところ大会参加の中心となっているのはフラ流行りの日本人だ。 とは言うものの、フラ人口は実はメキシコもかなり多く、ヨーロッパにも広がりつつある。 20回、30回を迎えるころには、本当にフラの世界大会になるのかもしれない。

今のところコンペの規模はまだ小さいが、この大会は、著名なハワイのクム・フラ(フラの先生)達のワークショップを受けられるという大きな魅力がある。 踊りだけでなく、チャント、レイ、衣装、楽器類の製作、フラゆかりの地を訪ねるなど、多角的に学べるプログラムが用意されている。

だから本当は私はフラのワークショップを受けたいのだ。 ところが(面白くないことには)、仕事の関係上私はスタッフとして働くことが義務付けられてしまっている・・・ それで今年の大会に初めて組みこまれたラウハラ編みのワークショップを私の所属するAha Puhala O Punaが指導にあたることになったときに、その通訳は私にやらせて欲しいと頼み込んだ。

1 日目は初心者対象のブレスレット(ハワイ語でアポリマ)、2日目は中級者向けの団扇(ペアヒ)。 ふたを開けてみると、参加した3名の日本人は皆ある程度 の英語が話せるので、通訳は楽だった。 もともと、ラウハラ編みに使われるハワイ語を覚えることのほうが大変だと思っていた。 結局それも一緒に組ん だクム(先生)次第、ハワイアンのクムであればまた違っていたかもしれないけれど、ラウハラ編みに関するハワイ語といっても、普段あまり使っていない単語をこの時とばかりに引っ張り出してきて教えるといっても、そう簡単には口から出てこないのは、先生も同じだったわけだ。
            アポリマ(ブレスレット)製作中

            仕上がった ペアヒ(団扇)


            私作のアポリマ1日目のアポリマのワークショップでは、私も一緒に作らせてもらった。 黒いラウハラは市販の染め粉で染めてあるが、伝統的な方法では、マングローブの根元の土に埋めておくのだそうだ。 


10/26/2008

ラウハラ編み プロジェクト

毎月のラウハラ編みのクラブでは、プロジェクトにそって小さなものを作りながらも、いつかは帽子を編みたい、とか、バッグを編みたいと思っている人は多いと思う。 私もそのひとりだけれど、自分が手を染めていけばいくほど、それはほんとうに熟練のいる手仕事なのだということもわかってくる。

繰り返し編む箇所は手馴れてきても、ポイントとなるようなところは、一回目は「こうやって、ああやって」と教えてもらってもよくわからなかったりして、やってみては手が止まってしまう。 けれど、そこを一度でも通過しておかないと、家に持ち帰っても一ヶ月先へ進めないままになってしまうので、しつこく聞いて自分の目と耳に覚えておいてもらうようにしている。




先回は「ハンドルのついた小さなバスケット」がプロジェクトにあがっていた。 バスケットの部分はイリのクラスで覚えたので問題なかったけれど、側面から三角にハンドルを立ち上げるところが、実は一度イリにも教えてもらっていたのだけど、今回もこの部分からは裏表二重に編んでいくのがサッパリわからなかった。 片側だけなんとか手伝ってもらい、残りは家に帰ってから、反対側となんどもひっくり返しながら仕上げたのが右のバスケット。

左のはイリの時に作ったものだ。 まだこの時期は葉っぱの選び方がわからなくて、硬い葉っぱを使っていたのでガチガチの凸凹に仕上がっている。 クラブのクム、アンティ・リリーは葉っぱの選択眼がかなり厳しい人で、ちょっとでも硬くてカビが来ているような葉っぱが混ざっていると、「こんなの使っちゃダメよ、誰が教えたの?」と、間違ったこと教えてはいけない、ということをまず厳しく言われる。 ようやく最近になって、葉っぱを選ぶときに、「このくらい大丈夫だろうな・・」から、「これはやめとこう・・」というようになってきたところだ。



もうひとつはラウハラのウチワ、これは実物と本を参考になんとか自力で仕上げたものだけど、なんか違うと思っていたら、芯棒は後から差し込むのがほんとうで、それを最初から入れて編んだので、棒の淵に隙間が出来てしまった。。。お粗末様でした。

葉の選び方も、編む事も、熟練あるのみ。 その時間がないのがちょっと辛いところ。。 ブログ書いてる暇があったら編まなきゃいけないんだよ、ホントは。。。。
だけれど一方で、最近ハワイ好きの間で知られてきているラウハラも、ハワイで売ってるものも日本のネットショップで売られているものも、90%はMade in Hawaiiではないという実情を見ていると、何がハワイ伝統文化として伝えられている物なのか、ちゃんと区別ができるように伝えないと、と思うから。。

10/13/2008

ラウハラ編み ワークショップ

週末に ラウハラ編みのクラブ'Aha Puhala O Punaの一般向けワークショップがあった。
アイテムは うちわ、ブレスレット、スリッパー(ビーサン)、オーナメント(ホヌ、スター、ハート、長靴など)。
もしクラブのメンバーになっていなかったら、私もこのワークショップを受けてみようと思っていたのだけど、この日はクラブメンバーは教える側。ブレスレットと同じことだから大丈夫よ、と言われて、
作ったことのないスリッパー編みのアシスタントとして、わかる範囲で指導をすることになった。

生徒さんには、製作に先がけて、ハラの葉を準備するところからやってもらう。 ラウハラの扱いに慣れてしまえば、トゲに刺されることもなく下準備ができるけれど、初めて扱う人の手つきをみているだけで、自分も最初のころはこのトゲに痛い思いをさせられたのを思い出して、全部やってあげたくなってしまう。 けれどそこは心を鬼にして、生徒さんに体験してもらわないとね。
スリッパーの生徒さん7人のうち、3人は70は越えていそうなシニア、4人は40代前後だ。 おばあちゃん達3人はそれぞれに、少し手が震えていたり、教えたことをすぐに忘れてしまったり、けっこう手を貸す必要があったけれど、最後には全員が時間内に仕上げることができた。

私ともう一人のアシスタントは、「帰ったらさっそく編みたいよねー」と、生徒さんが仕上げているスリッパーを見ながら指をくわえて見ていた。
そして・・・・次の日にさっそく作ってみたのがこれ。 




本当に、ブレスレットができれば簡単にできるので、作り方を載せておきます。

俗に言う ゴムゾーリ、鼻緒が足を乗せる側から底の側へ出ているタイプのものを使う。
始めにゾウリの左右にある穴の片方の裏側からループ状に曲げた針金を差し込み、鼻緒と同じ幅になるだけの縦糸(細く切った葉4~5本)を束ねてループにひっかけ、裏側へ引き出す。
この時、鼻緒はよじれて付いているので、縦糸が鼻緒の上の方にくる側に引き出すように注意。
鼻緒に縦糸を重ね、横糸を最初に2~3巻きしてから編み始める。
編み方はブレスレットと同じ、縦横の平編みなので、好きなデザインを編むことができる。
鼻緒の頭のところはVになっているので、角度を調節しながら編み続ける。
反対側の根元まで編み終わったら最後に横糸を2~3巻きして、縦糸、横糸ともあわせて5センチぐらい残して切り落とし、裏側から針金を差し込んで、ループにひっかけて裏へと引き出して出来上がり。 
裏側に引き出した余分の編み糸は切り落とす。 終わり


ちなみに、ハワイではビーサンとは言わず、スリッパー と言います。

10/01/2008

もう10月

1ヶ月更新していなかったら、すっかり秋の気配を感じる季節になってきた。
日の入りが早くなって、仕事を終わるともう薄暗くなっている。 今年はいつもより平均して気温が低いように感じでいたけど、ここ2~3日、朝は長袖を着てしまうくらい涼しい。


確か沖縄でパンダナスを編んでいる人の言葉と記憶しているけど、9月か10月頃に採る葉が質がいいとか・・・
この9月は、雨が多いと言うほどでもないけれど毎朝のように降っていたので、ヒロでは葉っぱを取りに行かれなかった。 晴れが続いたら採りに行こうと思う。


今月はAha Puhala O Puna クラブ主催の一般向けのワークショップがある。 私はワークショップで習いたいぐらいなのに、メンバーは教えるほうにまわらなければいけないということで、アシスタントをすることになった。 自分が最初にラウハラを扱ったときの事を思うと、決して不器用ではないほうだけれど、葉っぱという素材を扱う事に慣れる時間が必要だったから、一度のワークショップで得て不得手を決めてしまわずともいいように、インストラクターのアシストよりも、習う側のアシストができるようにしようと思う。


8/30/2008

気になる木


ヒロの街の中をカメラを持って歩いていたら、“気になる木”に出くわした。
カラカウア・パークの中にある大きなバンヤン・ツリーだ。
太陽も雨も豊富なハワイの島の東側、どの木も大きく勢いよく育っていて、通りすがりに見上げたり、ひと回りしてみたりするだけでも、へぇ~、また育ってる? って感じだけど、陽の光の角度がいい感じだったり、木陰が気持ちよさそうだったりすると、木陰に寝転んで本でも読みたくなっちゃうなぁ。


8/27/2008

お気に入りのハラの木

最近は、ヒロ湾沿いの公園にある、このハラの木の葉をよく採っている。 この木から、柔らかくて白いラウハラが採れるからだ。 それにこの木のちょうど根元のところに、岩というか溶岩の塊があって、これがラウハラを採るのにはとても便利。
このあたりの公園は、ランドスケープとして溶岩を残してあるところが多く、いかにもヒロらしい情緒だと思う。 
といっても、岩の上に絶え間なく落ちてくるハラの葉、掃除をする方は大変かも。。





溶岩に登って手を伸ばせば、葉っぱをつかんでひっぱることができる。けれどご覧のとおり古い葉っぱがごっちゃりと垂れ下がっていて、下から見る上げるとちょっとオバケっぽい?          

垂れ下がった古い葉っぱを全部きれいに取り除いてあげると、この木から絶えずきれいな枯れ葉が採れるようになるんだけど、鳥の巣、虫の巣、ヤモリの巣? なにが落ちてくるやら・・・ ちょっと一人でやるのは大変そう。。




取り集めた葉っぱの中からきれいなものを選んで、その場で根元と先っぽを切り落としてしまう。 周りに落ちて散らばっている葉っぱも、ひとまとめに寄せ集めておく。

写真上の棒は手の届かないところの葉っぱを取るための棒で、実はペンキ塗り用具。 先の金具にローラーをはめればペンキ塗りができる。 いつでもラウハラを採れるように、この棒とハサミと大きなビニール袋はいつも車のトランクに入れてある。 この束で30枚ぐらいかな、束ねて持ち帰る。

この30枚の汚れを落として、平らに伸ばして丸めるのは3時間ぐらいかかるので、沢山取りすぎて後が大変てことにならないように、このくらいがいいところだと思う。



この日採ったラウハラは、AグレードとBグレードに分けて、小さいクカア(葉を輪にした束)を二つ作った。 このまま1~2週間置いて乾かせば使えるようになる。 
何を作ろうかな?

8/18/2008

名前を知らない青い花


以前 青い花の写真を集めて載せているHPを見たことがあり、”青い花” という 気になる花の色のことがこころに残っていた。 


名前を知らない・・・とタイトルに書いたけれど、
後から調べてみたら、やはり青い花を集めている方のサイト STARDUST BOX から、この花の名前をみつけた。

瑠璃茉莉 ルリマツリ 
南アフリカ、アジア、 オセアニアが原産の夏の花 
写真で見ると、いっそう惹き込まれそうになる、青い花。

8/07/2008

カラパナのハラの木


とてもクラシックな感じのするハラの木をカラパナでみかけました。
このように枝も葉も細くなっているのは 樹齢の高い木です。

7/22/2008

ラウハラ編み教室

イリの 「ラウハラ編み教室」 に通った3ヶ月半の間、ひたすらバスケット編みを編んだ。 テープ(巾をそろえて切ったハラの葉)の巾を太くしたり、細くしたり、蓋を作ったり、持ち手を付けたり。。。。
この教室に通った成果と自分で決めて作った作品は、ちょっとオシャレな手提げカゴになるはずだった・けれど、 そう簡単にはいかない、という結果になってしまった。 
それは・・・ 上端の始末としては写真のように、編み残ったテープを内側の網目に差し込んでいくのだけれど、結果的に2本のテープを重ね合わせて編んだのと同じ厚みになるので、縁を一周するうちにだんだん網目がきつくなってくる。 最後の方では網目にテープを差し込む余裕がなくなってきて、均等の力加減で編むのが難しくなってしまったのだ。 結果、きつくなった最後の10センチの上端がえぐれたように凹んでしまった。。。


このバスケット編みは ラウハラをテープ状に切ってしまえば、他に道具を必要とせず手先だけで編めるのだけれど、それだけにきれいに編むには熟練を要するし、葉の選び方なども、きれいに仕上げるには欠かせない要素なのだ、ということに気が付くに至った。

この教室は5月で終わった。 そして、とにかく次の“先生”をみつけなくちゃ、と捜しているときに、'Aha Puhala O Puna  「プナのラウハラの会」 というラウハラ編みの同好会と出会った。 さっそく月1回の会合に参加したときに、「やったことはあるの?」 と聞かれ、「バスケットだけは習いました」 と答えると、「それなら大丈夫、バスケット編みができれば何でもできるから。実際今私たちがやってるプロジェクトよりも、あなたの方がすすんでるわよ」 と言われたのだ。 よくわからないけれど、とりあえず基本は押さえた、ということかな。

Mahalo Iliahi
バスケット編みを教えてくれたイリ こと イリアヒは、彼女自身の技術向上のために、しばらくは教えることを休み、ラウハラ編みのマスター、アンティ・リリーに弟子入りするため助成金の申請をしたそうだ。
アンティ・リリーは 'Aha O Puna のクム(先生)でもあるので、これからは同じマスターの元で習うことになる。 私より20歳も年下だけど、ラウハラ編みの先輩、フラでは大先輩のイリアヒ、これからもよろしくね。

6/28/2008

最初のバスケット

ラウハラ編みの授業の始めに、このクラスは、「ハワイ語と文化」に分類されているので、ラウハラに関する用語ぐらいは覚えて使うように、と単語のリストを渡された。

hala=パンダナス
lau=葉
lauhala=ハラの葉
kukaa=ハラの葉を輪に重ねたもの
kuu=縦の編み紐
moe=横の編み紐
maka moena=マット編み(平編み)
maka oeno=帽子編み(網代編み) ETC.....


クラスを教えているイリは、ハワイ島の伝統あるハラウ(教室)で子供の頃からフラを踊ってきたので、フラを始めとするハワイアンの伝統文化をきちんと伝えることが大切なのをよく理解している。 それはまずプリミティブな方法を伝えることであると気がつくに至った。
イリから習ったバスケット編みは、ほとんど道具を使わず、手先だけで編むことができる。 

乾いたクカアを解いて、葉を一枚ずつローラー(製麺機で代用)を通して平たく伸ばしてから、このラウハラ・ストリッパーを使い、適当な巾のテープに切っていく。
この道具、ラウハラ・ストリッパーは木箱に開けた細長い溝の中に1/8インチ(3ミリぐらい)の厚さの小さな板が何枚も並んで入っていて、その間にカッター・ブレードまたはシェーバー用の替刃をはさんで固定する様になっている。 


1/8インチ、1/4インチ、1/2インチ・・・というように、好きな巾に替刃をはさむ位置を調節し、上に葉をのせて引くと、一度に何本かの編み材に切ることが出来る。




最初は簡単に編めるように、1インチ(2.5センチ)巾に切った。 切ったラウを柔らかくするために、水を含ませたタオルの上にラウをのせ、上からナイフの背で押さえながらラウを引くか、直接ラウにナイフの背やはさみの背をあてがって引く。作業中は乾燥した葉がヒビ割れるのを防ぐために、時々霧吹きで水かけながら編み進んでいく。。

編み方は”Lock”と言って、ひと編みごとに葉を折って固定しながら編んでいく方法だ。



そして完成したのが、左のバスケットと右のバッグのようなもの。上端の始末を違う方法でやってみた。

6/27/2008

ハラの木はゲッコーの住みか


ハラの葉を採っていると、ゲッコーの卵がよく葉の間に挟まっている。
たまにライブ・ゲッコーに出くわすことも。。。 
今日はヒロでは珍しい グリーンのゲッコーに会った。

6/23/2008

これもラウハラ?


ハワイアン・プリントが可愛いスリッパ! このスリッパにはなんとラウハラの芯が入っているそうだ。
こんなレトロなスリッパを再現できるのは、日系の70代以上のお年寄り、毛糸のポンポンがこれまた “ヒロ・オリジナル” のスタイルらしい。
来週は旅行でホテル泊まりになるから、これを持っていこうと思う。

6/16/2008

'Aha Puhala O Puna

週末に、プナ地域のラウハラハラ編みのクラブ、'Aha P uhala O Puna の集まりがあった。 ハワイの伝統工芸の伝達と普及に努めるグループは、月一度集まって、ラウハラ編みに関する情報や作り方の指導、ハワイアン・クラフトのデモンストレーションに出向するなどの活動をしている。 この日は7月のイベントで配 る為の、簡単に作れるブレスレットのキットの準備をしたので、私もひとつ作ってみた。















最近あることからブレスレット作りを始めた。 ラウハラ編みの技術は初心者だけれど、見る方に関してはうるさいと言える。 そうなると、自分で作って満足がいくのはまだ程遠い。 けれど、ブレスレットのような比較的簡単な作業でいながら、細かい注意を必要とする物に、技術の上達が期待できるような気がする。 ラウハラの特性をつかんでいく、というようなことかな。

この日は先月教えてもらった小型のパウチの作り方を復習するつもりでいたけど、隣に座って作業をしている人と話しをしているうちに、クラブのメンバー達ともっと知り合っておくのもいいかもしれないと思い、手を休めて話しかけてみることにした。 その中に、勤め先の同僚のお母さんがいて、その人はラウハラ編みを教えていたことがあると聞いていたので、そのことを訊ねてみた。

アダルト・スクールでの週2回の授業が終わり、今の段階では月1回のクラブの指導ではなかなか覚えられないとわかったので、他にも教えてくれる人をみつけたかった。 その人ミセス・カモクは、「もう今は教えてないのよ、だけど、コナ(ハワイ島の西側)で採ったラウ(葉)をあげるから取りにきなさい」 と言ってくれた。 嬉しい!ウレシイ!! コナのラウは白くて質もいいと聞いてはいたけれど、なかなか採りに行くチャンスがなかった。 自分でラウを採りに行くのはいいのだけれど、時間の許す範囲でとなると、どうしても場所が近場になってしまうし、ラウの選び方というのが今ひとつ自分で納得できていないので、良し悪しを知るためにも、経験者がいいと言うものを使ってみたか ったのだ。
そして、いただいたのがこれ。 見るからに柔らかそう、早く編んでみたいな===




それにしても・・・・・ 道具はもらえるわ、葉っぱももらえるわ、資料は届くわ、で、私はこのハワイ伝統文化を次の世代に伝えるために天から降りてきたの? と思いたくなるほど次々と環境が揃ってくる。 なんだか不思議な感じがするほどトントンとうまく運んでいる。 
今まで自分の仕事としてやってきた縫い物が、最近とても自然にできるようになったと感じている、どうすればいいのか、自然に頭と手が動くようになっているなーと感じていたところだった。
ということは次へのチャレンジが始まったのかな? 
帽子が編めるようになりたい===、できれば縫い物と同じくらいに自然に・・・ 

6/11/2008

ラウハラ編みを習いに

ラウハラ編みをやりたいと思いだしたら、すぐに先生がみつかった。
ハワイ州の教育機関に、コミュニティ・スクールス・フォー・アダルツというコースがあって、そこでは主に夜間地元の公立学校の教室を利用し、2~3ヶ月間単位で大学入学の準備過程や、語学、パソコン、アート、趣味等など、幅広い内容で基礎知識を学べるプログラムが用意されている。
その中のコースで「ハワイアン・ランゲージ&カルチャー/ラウハラ・ウィービング」を、知人が教えるという話を聞いてさっそく登録。 
週2回、一回が2時間で3ヵ月間というコース。 3ヶ月分の授業料がたったの10ドル!

1月からイリと言う名の彼女がアートを教えている ケアウカハ小学校の教室へ通うことになった。 仕事の都合で毎回1時間しか出ることができないけれど、ここで基礎ができるようになれば嬉しい。 同僚マーシャも私に付き合って来てくれることになった上、ラウハラを切る道具をプレゼントしてくれた。

最初の授業は、葉っぱを採集してトゲを取ったり汚れを落としたりの下準備、そして葉をテープ状に切ったり、なめしたりと、最終的に編む素材の準備ができるまで、慣れないとかなりの時間がかかってしまう。 
こんな原始的な方法が今尚受け継がれ、習いたい人がいるという。 
いまではクラフトとかアートという人の目に触れるカテゴリーに位置づけられているけれど、昔は単純作業の熟練工の仕事としか見なされていなかったのではないだろうか? 
その熟練した技を教えられる人が今も残っているのはありがたいことだと思う。 
私も基礎から初めて帽子が編めるようになるまでやってみたいと思う。


前述のハワイのコミュニティ・スクール
大学準備過程などの特定のコースでなければ、簡単に登録できるので、日本からハワイに長期滞在で来ている人たちも、よくこの英語コースに通っている。ハワイの各島のメジャーな都市にあるので、興味のある人の為に、URLはこちら Community Schools for Adults

6/09/2008

ホイケ

今回のホイケ(発表会)は、ハラウの中だけで行われる非公式のイベントとは言え、6つのクラスの生徒達と、見学に来た家族などで大勢人が集っていた。
ハラウ全体の行事に参加するのは初めてだけれど、在籍している人達の中には日本からの留学生も数名いるし、仕事を通して知っている人は多数いるので、顔を見ると皆声をかけてくれる。 
すでに仲間がいると思うと心強いけれど、この先は後輩として厳しい評価も受けることになるのだろうなぁ。

ハラウの中に入ると、アンティ・ナラニ、アンティ・プア、アンティ・ウルの三人が揃って椅子に座っていた。 純粋なハワイアンとして私が知ることになったカナカオレ姉妹、ハワイアンル・ネッサンスの後のフラの伝承に多大な貢献をしてきたクム達。 この三人の前で、この半年間に私が何を習ったのかを見せるなんて、引き締まるどころか、身が縮む思いだ。 彼らと出会った当初は、ハワイ語もわからない日本人の私が、ハワイアン伝統のフラを習うなんて考えられなかった。 今でも、アンティ・ナラニのアウアナだから、習わせてもらっていると思う。 このめぐり合いに感謝です。 楽しまなくちゃ。

アンティ自らクラスを紹介し、「アウワナは教えないの?と訊かれたから始めたのがこのクラスです。フラ・ライト(軽いフラ)ってことになってるんだけど、スカイロケットらしいです(笑)」と。 アンティのウクレレはすごくテンポが速いので、付いていかれれば逆に踊り易いはず。
踊っている間、”次は左足”とか、”ここはえっと~ ワン、ツー、スリー、フォー”とか頭をよぎる。
あっという間に3曲。 終わったらかなり汗をかいていた。 最後の数日で特訓したお陰で、1、2か所で少しはずしたけれど、練習前に比べたら上出来だったと思う。
群舞の練習はしていないので、グループとして側から見たら全然揃っていなかったはずだけど、クプナ(中高年)のアウアナのクラスに、たくさん拍手を頂きました。 いつかこのメンバーで舞台に立つ日が来るのだろうか? ? ?

とりあえずは無事ホイケ・デビューを果たし(笑)、これから本格的なフラのジャーニーが始まると思うと、ワクワクしてくる。 同時にやっとゆっくりラウハラが編めると思うと、ウフフ~!

6/03/2008

最後の練習

明日のホイケを前に、最後の練習があった。
昨日仕上げたパウを持っていったら、フラ仲間のケアラとノエが着けるのに手を貸してくれた。
「パウを着たらうまく踊れるわよッ!」と、腰を叩かれて練習開始。
3曲ひと通り踊ったところで、クムが明日の並び順を指示し始めた。
その頃には、次に練習をする最上級のオラパのクラスの人達が集まってきていた。

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このハラウと関わってもう20年以上になる。 そして私は踊らないことを決めていた。このハラウがどんなに厳しいか、先にそれを知ってしまっては、続けられる自信はなかった。
でももしもフラを習う事があるとしたら、このハラウ以外は考えられない。 私のクムはアンティ・ナラニ以外にはいない、これは私にしかわからないけれど、ヒロに住みついたこと、そこで出会い関わってきた人達がいて、今ここで生きていることの意味とどこかで深くつながっている、そういう自分に課したけじめのようなものかもしれない。 いつかもっと詳しく書くことになるだろうけれど・・・・・

とにかく、いくら日本でフラが流行ろうとも、私は踊らない事を決めていた。
ただ一度だけ、私のささやかな思いをアンティに伝えることを試みたことがある。

★1曲だけ踊れるようになりたいんだけど・・・教えてもらえる? 

☆オーケー、何が踊りたいの?

★Ka Uluwehi O Kekai(アンティのお母さんが作った歌)

☆他には?

★他にはわからないなぁ

☆オーケー

この会話をしたのは 舞台の上でソロでアウアナを踊るアンティの姿を初めて見た後だったから、もう2~3年前だけど、基本的にアウアナは教えていなかったこともあり、結局それは実現しないままだった。
それが昨年の秋、アンティがクプナ向けに初めてアウアナのクラスを募集した時に、自分からは応募しなかったものの、私の気持ちを覚えていた人がいて、それをアンティに伝えたのだ。 そしてアンティは私と、もう二人に「私のクラスに来なさい」と言ってくれたのだった。

そのとき一緒に 「あなたも来なさい」、とアンティから声をかけられた友人は、私と同じように、踊らないと決めたことを結局今も守っている。 私の周りにはそういう人が何人もいる。 あそこは他とは違う。 踊りを続ける自信がなかったら、やらないほうがいい。 知りすぎているがゆえに、身を投じることができない、その気持ちはみな同じなのが、私にはよくわかる。 

けれど私は、どうしても Ka Uluwehi O Kekai を踊れるようになりたかった。
それは、その歌にあるシーン、波に洗われるケアウカハの海岸で、揺れる海草を採ってはその香りをかぐ、それは私のイメージする大好きなハワイの光景なのだ。 フラで踊られる曲は、花の香りを歌った曲が多いけれど、私にとっては、ケアウカハという場所、その岩場の波に洗われる海草の香りのほうが、より鮮明に意識を呼び覚まされる。
そしてこの歌を作ったアンティ・イディス・カナカオレの 次女でありハラウ・オ・ケクヒのクム、アンティ・ナラニから踊りを習うことは、私の夢だったのだから。。。

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とりあえずは、見よう見真似で踊っている私を、アンティは見守ってくれている。 この週末、何十回と踊って練習した。 最後の練習のときも例によって最後列の3列目で踊っていたのだけど、並び順の指示が出て、「2列目に入りなさい」 「良かったよ、練習したのね」と言ってもらった。 ホ===・やった~~!!
「歌詞を表現できたら、それはダンスじゃなくてパフォーマンスなのよ」と 常に言われている。もう一度歌詞をしっかり読んで、ホイケに行こう。。。

6/02/2008

もうすぐホイケ

ホイケ(フラの発表会)の日にちの告知から2週間。。
3曲マスターするには、週1回の教室の練習ではとても追いつかないので、フラ仲間にお願いしてビデオに撮らせてもらった。 
ビデオを見ながらひとりで踊って練習し、なんとか一番苦手だったHe Aloha No O Honoluluを覚えることが出来た。 と言っても、一人で覚えたものはまったく自信ないんだなぁ。。。特にステップが・・・

クム・ナラニはすでに次の世代の姪たちにクムの資格を与えているから、今はずっと柔らかくなって、前みたいに厳しくないよ、と以前からの生徒だったフラ仲間は言うけれど、「これは私のフラなんだから、勝手に振り付けしてあなたのフラを踊るんじゃないのよ!」と、見よう見真似で形に集中して踊れていない私がギクッとする言葉が飛んでくる。

今日はパウ(フラの練習用スカート)を作った。 生成り木綿の無地6ヤード(5.4メートル)、ウエストはゴムではなく、紐を6段通してギャザーを寄せる。 着るときは腰に巻いて左脇で紐を縛る。 
出来上がってすぐに腰に巻いてみたときに、フラ仲間が言った。 そうして紐を縛るってことは、これで踊りにコミットしますという意味があるんだ と。。。 そうだった、本来はパウを身に着けるにもチャントを唱えるはず、そのチャントはまだ教えてもらっていないので、今日のところとりあえず・ホッ。 

と言ってもホッとしてブログ書いてる暇はないはずなので、今日はこれまで。

5/22/2008

ラウハラを編みたくなった

ラウハラを編んでみたい、と思ったことは以前からあったのだけれど・・・ 

ある時 小笠原へ旅行に行った友人から、ハワイのラウハラ同様、タコの葉を編んで作る工芸があるけれど、あれを作るのは貝殻を使って葉っぱをなめすんだよ、と聞いたことがあって、 貝殻? というのがなんとも・・・ ビーチに座って葉っぱをゴシゴシとやるの? なんだか大変そう というイメージが頭にこびりついてしまった。

それで私はコレクターとしてハワイのラウハラを見続けてきた、と言いたいところだけれど、本当にいい物を見つけるのは簡単ではない。 まず、選べるほどの品揃えをしている店がほとんどない。

もしハワイでラウハラで編んだバッグやバスケットが沢山並んでいる店があったら、それは 残念だけれど Made in Hawaii である可能性は非常に低い。 それらとて、デザイン面と、似たものが大量に存在することさえ気にしなければ、完成度はハワイで作られたものと変わらないので、知らないで使っている人が多いのも現状だと思う。 

そういう中から、デザイン的にも気に入るものを見つけるために、ハワイアン系の催しに出店するクラフターたちの作品をこまめにチェックしていたので、ハワイで作られたものと、そうでないものとの見分けはつくようになってきた。 そうしてみると、少し前まで Made in Hawaii のものも、完成度が高いものほど、デザイン的なレベルで似通っていて、一点一点のもつ個性はそれほど重要視されていなかったように思う。

ハワイ文化は、60年代の復興期を向える以前は、西洋文化のパワーに押されて衰退しかけていて、例えばフラも、カヒコ(古代フラ)の踊り手はほとんどいなくなってしまっていたように、ラウハラの技術も、すでに失われてしまったものもあると言われている。 そこから30年ほどの道のりを経て、ラウハラ編みのマスター達が “ハワイの生きる宝” と称されるようになるまでに、ハワイに伝わる文化のひとつとして広く認められるようになった。 編み手による個性的なデザインが作品に現されるようになってきたのは、比較的最近のことなのではないかと思う。 完成度の高いものを作るには、まず熟練を要する、その道のりが必要だったのだろう。


昨年の秋に、これは、と思う作品と出会った。 

このポシェット型のバッグは 革のストラップがついていたり、オリジナルの木の釦がついていたり、今の感覚で持てるようにデザインされている。 それだけでもラウハラ編みとしては新しい感覚のこのバッグを見て、私はそれよりも この色の使い方に驚いてしまった。

クオリティーの高いラウハラ編みの作品は、まず最初にラウの色がそろっているのが美しい、とする見方があって、その上で少しシェードの違うもので陰影をつけたり、白いラウと濃い色のラウを組み合わせたり、という技法は知っていたけれど、こんなにも多色のラウを使って、デザインを編み出しているものを見たのはこれが始めてだった。 もちろん色のそろっていないラウを編めば、これに近い感じになる、というのはわかる、けれどこれはそういうことではなく、色の差を考えて、選んで、編まれている。

このバッグを見つけたのは、あるフラのフェスティバル会場内のマーケットだった。 販売ブースのそばに座って、バッグの作者は帽子を編みながら話していた。 このバッグの中でも使われているような、色の濃いラウハラの木のことを話していた。 このように色の濃い葉の採れる木は珍しく、葉っぱを採取している人たちの間でもどこにあるのかは内緒にされているらしい。 なんでも、“その木に案内してもらうのに、目隠しをされた”、とか、“どこそこの道をこう行ったところにある、あの木が・・・” というふうに、特定の木のことを話していた。 

私もラウハラ編みを始めてみてわかったのだけど、葉っぱの色や良し悪しは、木によって決まるということ。 同じパンダナスでも、種類は多種あるから、それによっても違いがあるし、育っている環境や、木そのものの健康状態、天候などなど、左右する要素はいろいろあるわけだ。 しかもハワイ島にはハラの木はいくらだってある。 そんな中の一本からある日採った葉っぱ、その葉っぱの色といい艶といい、ホレボレとするようなものに出会ってしまったら。。。。 この木の葉を使って編みたい!という強いモーティベーションにかられてしまうのだろうなぁ。。。

そんなことを考えていたら、私はやっぱり編んでみたくなってしまったのだ。

そして・・・
このバッグを編んだ素晴しいラウハラ・ウィーバーは、自身でもこのポシェットを肩からかけ、自分で編んだ帽子をかぶり、片手には編みかけのラウと道具の入ったルイ・ヴィトンのトートバッグを下げていた。
横にいた友人と私は、あのヴィトンと彼女の編むバッグと、どっちが価値があるかね~~ 比べられないね~と話していた。


5/17/2008

今日もラウハラ採集

先週採ったラウ(葉っぱ)はあまり良くなかった。
裏側にカビが出ている葉を使って作ると、いつかそのカビが周囲にも広がってしまうから、「私はたとえ採ってきても捨てちゃうわよ」と、編み方を教えてくれているミッシェルが言う。
柔らかくてきれいなラウで作れば一生もの、ミッシェルは自分の店で何人かのラウハラ・アーティストの作った物を売っているので、選ぶ目は厳しい。

今日はアハラヌイ・パークでラウハラを採った。


このあたりにはハラの木は沢山あるけれど、公園の中のものは採りに来る人が多いので、比較的葉が新しい。 葉の状態は悪くないけれど、ここ2~3日雨が降らず、今日も朝から晴れて乾燥しているので、葉も乾燥気味。
               

根元と葉先を切り落とし、葉の横の棘を取ってから汚れを落とす。
葉が丸まったところを開くとき、パリンと割れてしまわないように、内側に濡れタオルをあてがってゆっくりと広げいく。 やはりかなり乾燥していて、葉先の薄いところがパリパリと割れてくるので、先のほうだけしばらく水につけてから伸していく。 さらに竹筒でつくったローラーに巻き取って葉を平らにする。
 


巻き取って輪っかになった葉を、外側から内側へと重ねてクカア(束)を作る。
これで20枚ぐらいかな。 この状態になって売られているものは、40~60枚ぐらい重なっている。
ラウハラのカンファレンスの余興で、クカアがどれだけ頑丈にできているか、円盤投げをしたり坂を転がしたりして競って遊ぶらしい。    



たかだか20枚ぐらいの葉っぱだけれど、選びながら採って、汚れを落として下処理を済ませるのは時間がかかる。 けれど、この段階が自分の作るものに反映すると思うと、今のところは自分で納得がいくようにやりたい。
こうして作ったクカアに、いつどこで採ったラウで作ったのかを書いておく。 この状態で最低2週間ぐらい乾かす。 その間にカビが生えないように、暖かくて乾燥したところに置いておくのがいいそうだ。
私は自分の車の中に入れておく。

クカアはラウハラの基本的な保存方法で、保存状態さえよければ、このままで何年ももつそうだ。

5/15/2008

今日はフラの練習日

フラを始めて5ヶ月、まだ全然身体が覚えてくれない。。。
Pua Ahihi, Kipukai, He Aloha No O Honolulu そして今習っているのがKa Manu という曲。
一緒に習っている同僚、三人ともフラ暦は長い、「練習した方がいいよ」と言われるけど、覚えていないものどうやって練習するの? やっと最近になって、どこがわからない、というのがわかるようになってきたけれど、最初はわからないのがどこなのかもわからなかった。。。

とは言え、伝統のあるハラウは、フラこそ文字を持たないハワイアンが動きを持ってすべてを伝えてきた伝達手段、「観て(観察して)覚えなさい!」というところにこそ、クムの本意があるのだろうと思う。
手取り足取りで教えてください、というわけにはいかない。
ハワイに住んで、いろいろとプリミティブな表現を維持し続けているハワイアンの足が地についた価値感に、自分の価値観を見直すきっかけをもらってきた。 
文字を読んで覚える ということに頼りすぎてきた現代人の、「まず観て、次にそれと同じように身体を動かす」ための観察力が退化しているのでは? と思わざるをえない私。

最初のステップの練習が終わったところでクムが言った。「姪っ子が言ってたんだけど、ホイケ(発表会)をやるべきだって」 
姪っ子ぉ? ひょっとして私がラウハラ編みに入れ込んでてフラの練習をしてないのを知ってる 姪っ子のI が? いや違うな、直姪のK ? (ごめんなさい、皆フラの大先輩だけど、若い頃から良く知ってる存在なのでつい、我ながら超>非謙虚なこの反応)
それというのも、踊りを覚えられない自分に腹が立つ。 今に見てろ===!!! 
人と競うつもりは全くなく、自分自身に挑戦したい気持ちがムクムクと。。。
なんとかしなくちゃ・・・の心境の今日の練習だった。

5/14/2008

ラウハラを採りに



ハラの葉を採るのは、朝露で葉が柔らかくなっている、早朝がいい。
ハワイ島の海岸近くなら、ハラの木は容易にみつかる。
今朝はヒロのレレイビ・ビーチパーク近くのハラの木を見に行くことにした。

このあたりでは、すでに木の枝で枯れた葉を採るのが普通とされている。
それでも何でもいいというわけではなく、枯れたまま長い間枝にくっついていたものではなくて、新しく枯れた、というか、緑の葉が茶色に変わって間近いものが、柔らかくて良いそうだ。

始めのうちは何でもいいのかと思って適当に採っていたけれど、古くなった葉は硬く、丸まっているのを広げるにも力がいるし、葉はひび割れしやすいし、編む前の下処理に余計に時間を費やしてしまう。
葉の選別の仕方を教えてもらってからは、扱いが楽になった。
何しろ“枯れ葉”なので、採ったあとで葉の状態がよくなくて捨てることになっても、あまり気にすることは無い。
むしろ、枯れた葉の中から状態のいい物がみつかると、とても得した気になる。

写真のように、ハラの木を下から見上げると枯れ葉が沢山垂れ下がっているので、棒の先にフックをつけたもの(金のハンガーを曲げて作った)で引っ掛けて、葉を落とすのだけれど、幹との境のところは葉が何枚も重なっていて、その間に何が巣食っているかわからないので、絶対に口を開けていたりしないように! 
よくいるのが、黒いハサミムシ、それにゲッコー(やもり)の卵、そして鳥の糞。 

採っておいて捨てていくのもなんだけれど、状態の悪いものはオパラ(ゴミ)として、他の落ち葉と一緒にまとめておくことにしている。

5/13/2008

気ままなラウハラ編みの記録

気ままに書いてみたかったことのひとつが、ラウハラ編みのこと

ラウハラとは、ハワイ語でパンダナス(ハラ)の葉(ラウ)という意味。総じてパンダナスの葉を使ったハワイの伝統手工芸のこと。
パンダナスの葉を素材にして編んだ、帽子やバッグ、アクセサリー、マットなどがある。
以前は気に入ったのを買い集めていたけど、最近は編むことにはまっている。

そして、作ることにまつわる出来事や、作ったもの、調べてみたこと、これまた気ままに書き残してみるのもいいかもしれない、と思い始めている。

5/09/2008

気ままに・・・気ままに。。。

以前から書いていたブログがひとつあって、そこではハワイ島キラウエアのハイキング・ガイドとして キラウエアやヒロでの出来事を紹介がてら 気ままに書いている。 
時にはもっと気ままに書いてみたくなることもあって、このブログを始めることにした。