ハワイの伝統クラフト ラウハラ編みについて・・・

ここは私の日常を気の向くまま綴っているブログですが、

ラウハラ編みの記事が多いために、

ラウハラ編みに関する質問や、体験指導の依頼を頂くことがあります。 


ハワイと違って日本では、

ラウハラ編みに関する情報も、体験したり習ったりする機会も

ほとんど皆無であることを理解していますので、


ラウハラ編みに興味を持たれた方や、ご質問のある方には、

できるだけお答えしたいと思いますので、メールをお寄せ下さい。 

・・・

アドレスは、プロフィール覧にあります。


・・・・・



11/29/2009

今宵は月に toast!



今朝は ピンクに染まったマウナケアが見えた。

風が強くて 寒かったけど 空気の澄んだ気持のいい一日だった。

そして今宵 もうすぐ満月

カレンダーを見たら、 大晦日が今年最後の満月なんだ。

いい月見がしたいね。



11/25/2009

Christmas Ornament and...



今月のラウハラ・クラブの課題は ラウハラで作るクリスマス・オーナメント。
事前に届いた連絡事項に ”教えられる人は準備してきてください” とあったので、クリスマスツリーや、スター、ギフトボックスなどなど、いろいろな形の見本が集まっていた。
その中で立体的な赤鼻のトナカイがなんともかわいかったので、難しそうだったけどやってみることにした。

見本を見ながら、尖った鼻先から編み始めていく。
「角から角へ、段数を数えて角度を変えるのよ」と、 今回教えてくれたKatieはいつも、「わかんないけど、こうかなぁ、私だったらこうやるわ、わかんないけど」と言いながらも、丁寧に手ほどきしてくれる。 
なるほどそうしてみると、次はこうかな?。。と少し先が見えてくる。
向かいで見ていたLeona が、「詰め物はこれでいいのよ」とラウの断ち落としをまとめてギュっと握って渡してくれた。 そういう知恵はいいなぁ。。 

ハワイの伝統工芸を教えているクラブはハワイアン・スタイルで、アンティ・リリーやアンティ・ミニーのようなラウハラ・マスターをクム(先生)として学んでいるので、他の上達者はあくまでもアラカイ(インストラクター)の立場だけれど、十分に教えられる腕のある人が多い。 
これはラウハラ編みを習いたい人にはすごくいい環境だと思う。 

けっこう時間がかかったけれど、ランチの前になんとか完成。 
これから角と赤鼻用の素材を買いにいくところで撮影となりました。



トナカイを習ったお陰で、以前から作りたかったものの作り方が解明できたので・・・・ 編んでみたのが iPhone のケース。


お財布や鍋敷きなど、比較的小さな四角のものはよくこの方法で編んである
編み目は平編み、マカ・モエナだけど、以前習ったIpu Pale と違って角から対角線上に袋に編んでいく方法だ。。
サクサク編んだにしてはまぁまぁの出来かな?


11/01/2009

Mauna Loa




ハワイ島観光としては マウナケアの方がずっと有名だけど、
私はマウナロアが好き。
柔らな曲線を描きながらも圧倒的な存在感は、
時折 タイミングと角度によってこんなにも違うのかと、
驚かされる。



10/31/2009

朝の空気

朝の空気に触れたくて窓を全開にする





しばらくすると部屋に暖かい陽が差し込んできた 
いい季節だなー





Casa夢紅

過去2回の奄美滞在で縁のあった 陶芸家の中嶋夢元さんとカフェを営んでいる奥様の紅さん  
二人の名前を合わせたカフェ+陶芸ギャラリー『夢紅』を全面的に改築して、
この夏 素泊まりのホテル≪Casa夢紅≫をオープンしたばかり。 

夢元さんの焼いた器に盛られた紅さんのおいしいイタリアンと、フレッシュな飲み物を頂きに何度か立ち寄ったこのカフェで、今度は夢元さん自身が建てられた宿に泊まれる楽しみは、奄美をまたひとつ身近な存在にしてくれている。

改築経過を綴ったブログを読みながら、どうなっているのか見たかったところがいろいろあって、それだけでも話は尽きなくなってしまうのだが ・・・
そこにいて、海に向かって広く開け放たれた空間で、ご馳走をつまみに語らいながら深けていく秋の夜 なんとも心地よい時間をすごさせてもらった。



珊瑚砂利を敷いた入り口


 
部屋の前は珊瑚の浜



夜は泊り客のためのカフェ



目の前の海で採れたばかりのトビンニャを肴に・・・



10/30/2009

奄美大島へ

羽田空港と同じように、奄美大島空港へ到着する飛行機は海上からいきなり滑走路へと滑り込んでしていく。 違うのはそこが珊瑚礁の海だってこと。 透き通る青い海は東京湾の比ではないけれど、ハワイよりもまだきれいだ。(地形が違うので 単純に比べるのは語弊があるけど)

海岸に平行に着陸した飛行機のスピードが落ちて、右へターンすればそこはもうターミナル。 Jet way がひとつしかないんだから、ヒロ空港より小さいんだな。 

二階建ての白いターミナル・ビルの屋上に A M A M I の文字。 あの屋上から手を振る友人達に見送られてハワイに戻って来てから、わずか3ヶ月でまたあの紺色の A M A M I の文字を目にするとは思ってもいなかった。 

そろそろ感じ始めている ”帰ってきた” という感覚に少し戸惑いながら、スポットに着くまでの間、懐かしいものを目で探しながら、食い入るように窓の外を見てしまう。 

ほら、ハラの木が見えてきたよ。 あー やっぱり帰って来たんだ。

バッゲージ・クレイムは狭くて人と荷物でごった返しているけれど、それが奄美で唯一混み合っている場所なんだから、一歩出れば南の空気につつまれるまでだ。




 奄美のいたるところで群生する蘇鉄





蘇鉄の実 ナリ 今が熟れ時だ



9/27/2009

奄美大島 

奄美大島 最近は皆既日食とノリピーで話題集中したところですね。

3年前に初めて 仕事がらみでハワイから奄美へ行き、 その美しさにかなりの感動でした。
ハワイ島に住む私が奄美の自然に感動したのだから、たいしたもんだなーと思います。
今年3年ぶりに訪れた奄美大島は、5%ぐらい砂漠化してたかなぁ。。。

そこへ来週行きます。
過去2回は仕事がらみ。初めて純粋な休暇。 
加計呂麻島という離島へもいってみることにしました。










9/20/2009

ハラの実




アハラヌイ・パークのハラの木の下に、ハラの実が落ちていた。
上を見上げると、残りはまだ木についたまま。 自然と落ちたのか、誰かが棒で突いたのかわからないけど、それにしても熟れているから落ちてきたのだ。 
実が半分残っている様子は、ちょっと珍しいかな。

ハワイではこの実は食べない。 実際熟れていても固いし中は半分以上種だし、種の周りを削ぎ落としても実は少ないし、食べようという気にはならないけど、沖縄方面では、貧しい時代に味噌を作って食べていた と何かで読んだ。 今でも作る人がいるのかどうか。。

ハラの実  Hua hala  


9/15/2009

ラウハラで編んだ ボトル・カバー


 


友人から頼まれていたウォーター・ボトルのカバー、上端の閉じ方がわからず、しばらく置きっぱなしになっていたけど、やっと完成した。
今までに作ったボトル・カバーは全部、底の編み始めを ピコ という帽子と同じ方法で構築して編んでいるけど、ボトルの底の直径が10センチと大きいので、今回初めて バスケットを編む ロック という方法で構築。 出来上がりは、ハーフムーン・パース のところで説明した マカ・モエナ・ピコ と同じ平編みだけど、ピコ と ロックは、編み始めのやり方がまったく違う。 
おおまかに言えば、ラウの幅が細ければピコ、幅が広くなればロックで、1/8インチ~1/4インチ幅あたりが、ピコでやるかロックでやるかの境目みたいだ。 写真のラウは1/4インチ、編みやすいサイズかな。。


自分の記憶の助けに、編んでいる過程を写真に撮っておけばいいのだけど、写真だけだと後で見てもわからなくなってしまうことも多いし、 ホントのところそんな余裕は無い。 

集中して編んでいるにもかかわらず、かなり編み進んでから間違いに気づくこともしばしば。 やっと出来た~!と思って写真に撮って、パソコンのスクリーンで拡大されたものを見て間違いをみつけることも。。。 

このカバーは上端を閉じてあと少し、というところで間違い発見。 自分のものならいいけど、人にあげる物を間違ったままであげるわけにはいかない。  

「間違ってたら そこまでほどくのよ」 と、クム、アンティ・リリーはおっしゃいます。
というところで、間違えれば間違えるほど、つくろい方も上達するわけなんですね。。。

9/13/2009

Ipu Pale



9月の ラウハラ・クラブの集まりでは、早くから準備していたプロジェクト Ipu Pale、フラの打楽器イプを叩く時に敷くマットを編んだ。
11月にワイコロアで催される、モク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバルのワークショップで、クラブが教えることになったアイテムだ。
12インチ四方のマットは、芯が入っているので、ランチョンマットよりもずっとしっかりとしている。
芯になるボール紙と、3/4インチ幅 x 32インチのラウ32本は皆用意して持ってきているので、井桁に組むところから始めて3時間。 
もしひとりで進めていたら、どうも編み急ぐ癖のある私はこんなにきれいに仕上げることが出来なかったと思う。 いつも助けてくれるリオナが来ていて、編む順序やコツを教えてくれたから、編み目のきっちりそろったマットが完成した。 
”練習=練習” と思って手を抜かず、”練習=どこまで完成品に近づけるか” それも私の課題です。
今回のクラブ・ミーティングには、4名の新しいメンバーが加わった。 
中のひとりはオアフ島からヒロに引っ越してきた日本人の女性Mさん。 
日本人同士とわかると、ペラペラっと日本語で話し始めるものだから、”Oh!?” と言う感じで近くにいる人が一瞬引くのがわかるから可笑しい。
これでこのクラブの日本人メンバーは4人になった。 続けてくれるといいな。。。

9/07/2009

ラウハラ ブレスレット



作業用のテーブルの上にはいつも、丸まったラウハラや、すでに切ってあるラウハラのテープが散らかっている。
ふとよさそうなテープが目にとまったので、ブレスレットを編んでみたら、なかなかお気に入りのものができた。

ほんとにラウハラって不思議。  
白いのはヒロの木、茶色いのはプナの木
もっと真っ白いのはコナのラウハラ 
それもナイスだから、いつかコナにも好きな木が見つかるかもしれないけど、、、
身近なヒロとプナの木の自然の色は、味があって好き。

方眼ノートにデザインを描く


9/06/2009

ラウハラ・マットの準備

来週のクラブのミーティングでは、フラのイプヘケの下に敷くマット、イプ・パレがプロジェクトになっていて、用意するものについてのメールが、3週間も前に届いていた。
幅4/3インチ(2cm)、長さ32インチ(80cm)以上にカットしたラウを、32本用意してきて下さい、と。
長さ90センチはけっこう長い、それを32本というのはちょっと大変だ。 
だから早くからメールをくれたんだね。

ラウを採りに行って乾かす時間があればいいけれど、あいにくの雨の多い夏、自前のラウは期待薄なので、買ってあったタヒチのラウを使うことにした。 と思ったら、乾燥の状態が良くなかったのか、カビが。。。

我が家は海抜300mあたりにあるので、ハワイの中でも 暑く乾燥しているか寒く湿気ているかのどっちかというと、寒くて湿気ている場所にあるので、カビには悩まされている。 
完全に乾かいていればカビないのだけど、 今年は冬からずーっと雨がちで寒い日が多かったので、気になっているラウハラを巻いたクカアを、時々車のリア・ウィンドウに数日置いたままにして乾かすことにしていた。 
タヒチのクカアは買ったものだったので大丈夫だろうと思って放置してあったら。。。やられていた。。

それに気がついて、直径40センチ以上ある大きなクカアをほどいて、一枚一枚漂白剤とティー・トゥリー・オイルを入れた水できれいに水拭きして乾かしておいたので、それを使うことした。 
一枚一枚、きれいな葉っぱであることを確かめながら切ること32枚。 
自分の技量からして、初めて編むものはとりあえずは練習と思って、葉っぱの良し悪しにはあまり気を使わないでいたので、下準備にこんなに手間をかけたのは初めて。これはもう、練習だからなんて思わずに、ちゃんとマットに仕上げてあげたいね。


*前のポストのアンティークのパパレ(帽子)、新品のレイフルとでセットで$160だって、、、
 このレイフルだけで$100~120はしそう。。。
サイズが合ったらレイフルは売って・・・ と思ったりもしたけど、
かぶってみたら、ちょっと小さかった。
40’s 頃のものらしく、クラウンがかなり高くて、このくらい幅広のレイフルでもないとカッコつかないし。。 
それも困りそうだったのであきらめつきました。

8/29/2009

どうする?

仕事が終わってウォーキング  
アンティークの店の前を通ったらレイフルの付いたラウハラの帽子が・・・・・ 
こういうときに困るのですねちょっとばかり見る目が出来てきてると。。。
どうしよう。。 
サイズが合って30ドルよりも安かったら買いかな。。
レイフル付きってところが困っちゃうなぁ。。。
きっと誰かがこうして被ってたのかも。。。
このレイフルは好みじゃないから引き離すことになっちゃっうなぁ。。
どうしよう。。

8/27/2009

ラウハラのブレスレット 編んでみる?

ここ何年も、毎年ハワイ島へ来て滞在型の旅を楽しんでいる、ハワイ好きのTさんから、ラウハラ編みについて知りたい、と連絡をもらったので、それじゃあ一緒にやってみる?! ということになりました。 

日曜の午後にヒロで待ち合わせをして、私のお気に入りのハラの木へご案内。 ハラの木ってどれなのか知らなくても、ハワイに来ている人なら、指差してみせれば、あれがそうか、とすぐにわかる。 けれど、それがどうやってラウハラ編みの材料になるのか、ラウハラのバッグや帽子もハラの木もよ~く知っているTさんも、そこが知りたかったのでしょう。 その木はちょっと背伸びをすれば垂れ下がる枯れ葉に手が届くので、数本集めて、汚れを落としながら、トゲを取ったり、平らに伸したりの下準備を見てもらった。 

ラウハラ編みの入門アイテムと言えばブレスレット、短時間でできるので、カルチャー体験などで紹介しているのもだいたいこれだけれど、私がきちんと教えられるものも、実はこれぐらいしかない。 とは言え、ブレスレットは基本はやさしく、編み方を覚えれば、方眼用紙にオリジナルのデザインを描き、それを編み出すことができるし、幅を細~く切って編んだ模様はとても繊細で、上達してからもチャレンジできるアイテムなので、ちょこちょこと編んでは、ハワイのお土産に・・・と、人にプレゼントできるぐらいのものは作れるようになった。

ブレスレットの幅に合わせてテープ状に切ったハラの葉を、手に巻いてサイズを決める。 方眼状に編む最初のところを手ほどきしただけで、Tさんはすぐに要領をつかんだようで、その後は最後まで顔も上げずに一気に編みあげてしまいました。 器用なんですね。 
仕上がったラウハラ編み、「私これ気に入ってるんですけど・・」 と腕にはめたブレスレットを何度も何度も見返して、子供みたいにうれしそう。 ラウハラ仲間のできた私も うれしかった!

8/25/2009

ラウハラのハーフムーン・パース



ハラケケのワークショップにインスパィアされて、以前から教えてもらう予定になっていたハーフムーンパースの指導を、さっそく始めてもらえるようにお願いした。 行ってみると、アオテアロア(ニュージーランド)のダナもハワイのラウハラ編みの技法を習いに来ていた。

ダナは アノニ・スタイルと呼ばれる 濃淡2色使いの帽子編みを習い、私はマカ・モエナ・ピコという 中心から編み始めていくテクニックを習う。 編みながらマオリであるダナの話に耳を傾けていた。 といっても彼女の話すクィーンズ・イングリッシュは、一所懸命に耳を傾けていても、アクセントに慣れてない私はほとんど聞き取れない。 ダナの個人的な側面は、大学で教えていること、マオリ語の新聞に記事を書くことも仕事にしていること、そして毎日編むこと、ぐらいしかわからなかったけど、マオリの文化に関してはとてもアクティブな人らしい。 ニュージーランドには日本から移住した友人もいるし、いつか行けるといいなぁと思う。

ラウハラの話にもどり。。。
今私が習っているのは、マカ・モエナ・ピコ という技法で編み出す、ハーフムーン・パース。 テーブルの上に敷くような、円形のマットを半分に折って、外端にファスナーなどを縫い付けてパースに仕立てたものだ。 でもパースは実は習いたい技法の副産物であって、いつか帽子を編むために、帽子と同じ編み方の基本を習うことにしたのだ。

マカ・モエナ・ピコの“マカ”とは目(編み目のこと)、“モエナ”とは平編み(シンプルな格子編み)、“ピコ”とは中心を意味する。 『中心が平編みで編んである』 と言う意味だ。
中心から編み始めていくテクニックを総じてピコと呼んでいるが、ハワイで編まれる帽子のピコは3種類ある。 一番多いのが、ソゥン・ピコ(Sewn piko-縫ってあるピコ)と言う方法で、ラウを櫛のように切ったものを2枚づつ縫い合わせて、それを組んでいく方法だ。 もしハワイで買ったラウハラの帽子を持っている人がいたら、天辺の裏側を見てみるといい。 小さな長方形が矢車のようになったものがあれば、それがこのピコだ。 残る2つのうちのひとつがマカ・モエナ・ピコ、もうひとつはフィリピーノ・スタイルと呼ばれる、中心から傘のように広がっていくピコがある。

フィリピーノ・スタイル ということは、フィリピンからの移民がもたらしたものだと思うが、沖縄で編んでいるアダンの帽子はこのピコで編み始める。 ということは、沖縄のアダン葉帽子はフィリピンから伝わったのだろうか? 葉の切り方も、帽子全体の編み方も、沖縄のものとポリネシアのものとは違っている。 ハワイの帽子は通常、日本で網代編みといわれる編み方で編まれていて、これにはマカ・オエノという編み方の名称がついている。

写真は、ピコからマカ・モエナで長方形を編み、増し目を始める段から、マカ・オエノ(網代編み)に変えて編んできたところ。 手取り足取りで教えてもらいながら編むこと5時間 これだけ編めたことに自分でも驚いている。

8/24/2009

Kete Harakeke

ニュージーランドの先住民マオリのダナ・キャンベルは、アオテアロアのファイバー・アーティスト。 ハラケケというニュージーランド亜麻(Flax)の葉を使って衣服を作る。 そのダナのワークショップがHCCであった。
スライドで見せてくれた数々の作品、コンテンポラリー・アートとして各地で展示されてきた“服”は、伝統的な技法を重んじているハワイのラウハラ・ウィーバーから見たら、度肝を抜かれるような作品ばかりだ。
けれどそれが伝統と基本をすべて習得した上の、ファイバーを自由に扱えるアーティストの手になるものであることを、この日のワークショップで見知ることができた。

ハラケケは近年ハワイにも紹介されている、ニュージーランド原産の植物。 ハラケケとはマオリ語で、その語ヨーロピアンによって繊維が似ているという理由でフラックス(亜麻)と呼ばれるようになったらしい。

細長い葉は、緑のままで細く切って編まれることが多いが、葉の表面を削いで中の繊維を取り出し、細い繊維に撚りをかけて紐にして編む技法もある。


このムール貝の淵を使って、葉の表面を削ぐ。 ダナはこの貝を、オレゴンのビーチで見つけたのだそうだ。


葉の中にある繊維を撚って作った紐で、ケテ(バッグ)を編んでいる。 上下逆さにして編んでいるので、上の部分が底になる。 髪の毛ほどの細い繊維は、長いといっても数十センチ、撚るだけでも気が遠くなる作業だ。


残念なことに、ダナの作品をWebでみることができない。。 けれど、Flax Art のホームページで、数々のケテを見ることができる。
ラウハラのエケ(バッグ)の参考にもなりそうだ。

8/18/2009

Kahuwai...



Kahuwaiのカヌー置き場から反対側を見ると、少し下がったところにビーチがある。
時期によっては砂が戻ってくるらしいけれど、今は波に洗われて丸くなった大きな石が、ごろごろとしている。 カヌーはここから出航して、どこへ行ったのだろう。。


8/08/2009

Kahuwai


Ku Ha'o No 'O Kahuwai
He Wai Kahukahu
He Kahu I Ke Ahi
'O Ke Ahi O Ka Hale A
'O Kahuwai
I Wahi Pana 'O Pohaku 'O Kane
Aloha E, Aloha E, Aloha E


ハワイ島Punaにある、昔ハワイアンの村があった場所へ行ってきた。
チャントにも残っている、Kahuwaiというところ。 歴史を遡ると、マルケサス人が最初に住み着いた場所でもあるという。

Punaというのは地域の名前だけど、水が湧く という意味があり、この辺りの海外線に水が湧き出るところがいくつかあり、古代から王族の住処が作られたのだという。 

海を見渡す位置には、カヌーを停めていたらしい石の囲いがあって、奥の方には航海の祈願をしたであろう祠もある。
王族達が居を構えた場所、男達の場所、女達の場所、子供を葬った墓所、林の中をひと回り歩くと石で設えた生活の場の跡が点在して残っている。 

とても気持のいい場所で、一日のんびりと過ごしていたくなる。
湧き水があって、魚を釣って、ココナツを食べて。。。 そして今も変わらない風の音を聴きながら、ここで過ごしていた人たちがいたのだ。

3/28/2009

MM 近し




Edith Kanakaole Tennis Studium,  メリーモナーク・フェスティバルの催される会場だ。 すでにステージが設置されて、練習がいつものハラウからスタジアムへ移って、ケイキからクプナまで、ホイケのステージで踊る60人以上の合同練習が始まった。
出ない人は来なくていい なんて言われたって、行かないではいられない。

クプナとして踊る人の中には、ウニキを受けた人も何人かいるし、わずか数週間前に曲を知らされても、すぐに踊れる人達ばかりだけど、ケイキ達は、まずスタミナをつけて身体を調整していくために、数ヶ月前からMMのための練習を重ねてきているのだそうだ。 
そして、踊りに使うプニウやハラのパウなどもハラウのワークショップで習い、それぞれが作って持ってきている。

練習を見ていて、4~5歳のダンサーだって腰を振るステップ、アミがもう十分に身に付いてるんだから、あんなに腰が柔らかかったらいいなぁ~、羨まし~いと思わずにいられなかった。




3/26/2009

この3ヶ月、雨の降らない日があったんだろうか・・・

        やっと晴れたかと思ったものつかの間、また雨のハワイに戻ってしまった。
                      
                  この分だとメリーモナークは雨かな。。 

                 今日からスタジアムで練習。 寒かった。



3/15/2009

Ka Uluwehi O Kekai

3週間ぐらい前から、フラの練習に Uwehe hele lei というステップが加わった。 アイハアで足を広く開いてウエヘ、そのまま片足を軸にして前後に半回転しながらウエヘで進むという高度なステップ。 Piko(中心)に集中していないとふらついてしまう。
このステップのコンディションが調わないと踊れないから、 と言われた新しい練習曲が、Ka Uluwehi O Kekai 、やった~! 一緒に習っている友人が「どんだけ長いこと、この唄踊りたいって言ってたっけ?」と訊いてきた。 う~~ん、4年ぐらいになるか。。。 あるフラのフェスティバルで、クムが初めてステージ上でアウアナを披露し、続いてフェスティバルの最後にこの曲を皆で踊っているのを見てから、クムにアウアナを習いたい、Ka Uluwehi O Kekai を踊りたいと思ってきたんだよなぁ。。

家に帰って報告すると、ダンナ君はさっそくウクレレでこの曲を練習し始めた。
イヤぁ~ 家でまで生のウクレレで練習できるなんて思わなかった。 
よろしくお付き合い下さい。

2/08/2009

メリーモナークまであと10週

昨年の夏頃から、フラのレッスンがかなり不定期になってきていた。 イベントが多くて忙しいアンティが、ついに胆石が悪化して病院通い、年明け早々に切除した。 で、やっと再開した先週のクラスで 「これから名前を呼ぶ人はメリーモナークで1曲踊るから」 と。。!!
シスターズがメリーモナークの舞台に上がるなんて、エキサイティング! もちろん フラ暦1年の私は入っていないけれど、(必然的に)衣装担当で手伝いができるし、なんていっても一緒に練習させてもらえるのは願ってもないことだ。

私達のクプナ・クラスは常時15人ほどがレッスンに来ているけれど、実のところ10人はかつてはオラパを務め、ハラウ・オ・ケクヒを有名にした超ベテランダンサー達で、中には昨年ウニキを受けてクムになった人も3人もいる。 
信じられないような素晴らしい環境でレッスンを受けているのだ。

ハラウ・オ・ケクヒはコンペには出場しない。 理由は“負けたくないから”なんて誰かが言ってたけど、毎年メリーモナークのオープニングを務める踊りは鳥肌が立つ素晴らしい演技で、他とは一線を画したハラウであるのは一目瞭然。 
昨年はケイキ・カヒコを登場させ、今年はクプナ・アウアナの初ステージとなる。
メリーモナークまであと10週。 すでに練習に熱が入っている。

2/07/2009

ホノカアでラウハラのバッグ購入


いつもコンデジを持ち歩いて、気が向くと写真を撮ってはいるのだけど、ブログ投稿となると写真のサイズ処理をしたりなんだり、する時間がないと、更新をサボリ続けることに・・・ コメントいただいたお返事もしていなかったのに気がついたのが2ヵ月後なんて、申し訳ないことになってしまっていた。 

それが最近、パソコンに入れてある写真のギャラリーがWindowsのギャラリーからPicasaに勝手に変わっていて、そのギャラリーからは写真のサイズを変えなくても、クリックでBloggerにアップできることに気がついた。 なんて便利なの。 だだ、もともと撮っている写真がデカイので、ブログに張られた画像表示をするとブラウザいっぱいの写真が現れるので、見ている人はビックリしてしまうかもしれない。

いじくりだしたついでに、テンプレートも変えてみた。 ヘッダーをなんとかしなくちゃ。。


先日ホノカアへ行くことがあって、街のギフトショップで偶然みつけたバッグ。 新品ではないし、葉には恐らくカビで出来ただろう染みが出ているが、いい感じの大きさで、かなりしっかりしている。 店の人はハワイのだと言っていたけれど、ハワイで編まれるバスケットは斜め格子だし、上端のフィニッシュもこれはハワイではやらない方法だ。 多分タヒチのものではないかなぁ。。鑑定してもらわないと。 

自分で編むようになってから、ラウハラ製品を買う時の気持ちがいろいろになってきている。 ラウハラマスターたちの編んだ帽子なんて、ただただ、アンティ・エリザベスや、アンティ・リリーが編んだものだから、というだけで買ってしまうこともあるし、このバッグのように偶然みつけたものは、誰がどこで編んだものなのか、他にどんなものを作っているのか、気になってしまう。 

ラウハラで編んだブレスレット


ブレスレット作りはなかなか楽しい。 方眼用紙に図案を書くことから始めて、編み出す模様に慣れたころには出来上がる。 気に入ったのができると、しばらくは腕にはめている。 ラウハラ・ウィーバーの人は少なからず、自作のブレスレットを何個も重ねてはめている。 ウィーバーの先輩達から「一つ(の種類のものが)出来たら、とにかく何個も作るのよ、それが上達の道」と言われて、かれこれ30個は作ったかもしれない。 ブレスレットはラウハラ編みの原点かな。。。