
11月も半ばを過ぎるとクリスマスの声が・・・・ と、いつもなら思うのだけど、
今年はいろいろと厳しい年ゆえ、どうかなぁ。。。
でも感謝祭が過ぎたら、山へクリスマスリースの材料を採りに行くのは変わらない。
海のむこうの遠くまで続く青い空・・・ 形を変えながら流れる白い雲・・・ 絶え間なくそよぐ緑のパームツリー 目を向けると、一瞬そこに留まって、心地よい風を感じ、心が和らぐ瞬間があります。 そんなハワイの風の中で過ごす日々に、フラとラウハラ編みという ハワイに伝わる文化を習うことが加わりました。 このブログでその過程やそれにまつわる事などを気ままに綴ってみようと思います。
ここは私の日常を気の向くまま綴っているブログですが、
ラウハラ編みの記事が多いために、
ラウハラ編みに関する質問や、体験指導の依頼を頂くことがあります。
ハワイと違って日本では、
ラウハラ編みに関する情報も、体験したり習ったりする機会も
ほとんど皆無であることを理解していますので、
ラウハラ編みに興味を持たれた方や、ご質問のある方には、
できるだけお答えしたいと思いますので、メールをお寄せ下さい。
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アドレスは、プロフィール覧にあります。。
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本当に、ブレスレットができれば簡単にできるので、作り方を載せておきます。
俗に言う ゴムゾーリ、鼻緒が足を乗せる側から底の側へ出ているタイプのものを使う。
溶岩に登って手を伸ばせば、葉っぱをつかんでひっぱることができる。けれどご覧のとおり古い葉っぱがごっちゃりと垂れ下がっていて、下から見る上げるとちょっとオバケっぽい?
垂れ下がった古い葉っぱを全部きれいに取り除いてあげると、この木から絶えずきれいな枯れ葉が採れるようになるんだけど、鳥の巣、虫の巣、ヤモリの巣? なにが落ちてくるやら・・・ ちょっと一人でやるのは大変そう。。
取り集めた葉っぱの中からきれいなものを選んで、その場で根元と先っぽを切り落としてしまう。 周りに落ちて散らばっている葉っぱも、ひとまとめに寄せ集めておく。
写真上の棒は手の届かないところの葉っぱを取るための棒で、実はペンキ塗り用具。 先の金具にローラーをはめればペンキ塗りができる。 いつでもラウハラを採れるように、この棒とハサミと大きなビニール袋はいつも車のトランクに入れてある。 この束で30枚ぐらいかな、束ねて持ち帰る。
この30枚の汚れを落として、平らに伸ばして丸めるのは3時間ぐらいかかるので、沢山取りすぎて後が大変てことにならないように、このくらいがいいところだと思う。
この日採ったラウハラは、AグレードとBグレードに分けて、小さいクカア(葉を輪にした束)を二つ作った。 このまま1~2週間置いて乾かせば使えるようになる。
何を作ろうかな?
このポシェット型のバッグは 革のストラップがついていたり、オリジナルの木の釦がついていたり、今の感覚で持てるようにデザインされている。 それだけでもラウハラ編みとしては新しい感覚のこのバッグを見て、私はそれよりも この色の使い方に驚いてしまった。
クオリティーの高いラウハラ編みの作品は、まず最初にラウの色がそろっているのが美しい、とする見方があって、その上で少しシェードの違うもので陰影をつけたり、白いラウと濃い色のラウを組み合わせたり、という技法は知っていたけれど、こんなにも多色のラウを使って、デザインを編み出しているものを見たのはこれが始めてだった。 もちろん色のそろっていないラウを編めば、これに近い感じになる、というのはわかる、けれどこれはそういうことではなく、色の差を考えて、選んで、編まれている。
このバッグを見つけたのは、あるフラのフェスティバル会場内のマーケットだった。 販売ブースのそばに座って、バッグの作者は帽子を編みながら話していた。 このバッグの中でも使われているような、色の濃いラウハラの木のことを話していた。 このように色の濃い葉の採れる木は珍しく、葉っぱを採取している人たちの間でもどこにあるのかは内緒にされているらしい。 なんでも、“その木に案内してもらうのに、目隠しをされた”、とか、“どこそこの道をこう行ったところにある、あの木が・・・” というふうに、特定の木のことを話していた。
私もラウハラ編みを始めてみてわかったのだけど、葉っぱの色や良し悪しは、木によって決まるということ。 同じパンダナスでも、種類は多種あるから、それによっても違いがあるし、育っている環境や、木そのものの健康状態、天候などなど、左右する要素はいろいろあるわけだ。 しかもハワイ島にはハラの木はいくらだってある。 そんな中の一本からある日採った葉っぱ、その葉っぱの色といい艶といい、ホレボレとするようなものに出会ってしまったら。。。。 この木の葉を使って編みたい!という強いモーティベーションにかられてしまうのだろうなぁ。。。
そんなことを考えていたら、私はやっぱり編んでみたくなってしまったのだ。
そして・・・
このバッグを編んだ素晴しいラウハラ・ウィーバーは、自身でもこのポシェットを肩からかけ、自分で編んだ帽子をかぶり、片手には編みかけのラウと道具の入ったルイ・ヴィトンのトートバッグを下げていた。
横にいた友人と私は、あのヴィトンと彼女の編むバッグと、どっちが価値があるかね~~ 比べられないね~と話していた。