ハワイの伝統クラフト ラウハラ編みについて・・・

ここは私の日常を気の向くまま綴っているブログですが、

ラウハラ編みの記事が多いために、

ラウハラ編みに関する質問や、体験指導の依頼を頂くことがあります。 


ハワイと違って日本では、

ラウハラ編みに関する情報も、体験したり習ったりする機会も

ほとんど皆無であることを理解していますので、


ラウハラ編みに興味を持たれた方や、ご質問のある方には、

できるだけお答えしたいと思いますので、メールをお寄せ下さい。 

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5/08/2013

日本人に合うラウハラ帽子って?

編みたいから入ったラウハラ編み、最高峰は帽子と言われているけど、帽子好きでもないと、ハワイアンスタイルのかっちりした帽子はちょっと抵抗があってか、いくつも作ってもあまり被らない。

日本人に合いそうな・・・と言っても、最後は好みだし、それもよくわからないまま、つばの下がったクロッシュタイプの帽子を作ってみた。

被ってみると悪くない。
悪くないけど、ハワイの人の前に出たら、何故ツバを上げないの?と訝しがるかも。。

これは日本で被りたい帽子ってことなのかな。



                                              

3/02/2013

ラウハラ帽子


頼まれていた帽子を編み終えた。
依頼人は、私の持っている帽子の中からひとつを選んで、「これと同じサイズで同じスタイルのもの」とメモを残していったのだが、それはアンティ・マルイヒの帽子。 アンティから習った基本的なスタイルなので、ほぼ同じ感じに仕上げることができた。

昨年はあるところからの依頼で、大きなバッグばかりをいくつも編んでいたので、しばらくは大物を編む気にならなかったのだけど、帽子を編んでいると、これが楽しくて、多くのウィーバーが帽子を編むことにはまるのがよくわかる。
そして自分なりに、こうしたい、ああしたいと、出来ばえを見ながら次の帽子のことを考えていることに気がつく。

偶然この帽子を見せたのがマスター・ウィーバー、故アンティ・リリーの末娘。 「アンティはこれを陽にかざして、編み目に隙間がないか見るんだよね?」と言うと、「一度帽子に水を入れたことがあるわよ。ヒロは雨が降るんだから、ウォータープルーフじゃないとダメよって言ってね」と。
冗談とも取れるけど、本気の一言。
そして、「とにかく何度も編み直しさせられたわよ。曲がってる、色が合ってないって、うるさく言われたわ」とも。 そんなことが理由だったのか、マスター・ウィーバーを親に持ちながら、ラウハラ編みをしてこなかった彼女も、リリーの没後に改めて習い始めた。 そして彼女の口から聞くアンティ・リリーの言ったことこそが、次に編む帽子への課題として、私の心に残るのだ。

でもコナの帽子はどうだろう? 雨は降らないし、編み目が隙けている方が涼しくていいんじゃないの?(笑) これは冗談。

かつてコナで暮らし、アンティ・リリーともつながりのあったもう一人のマスター・ウィーバー、オアフ島のアンティ・グラディスが、この1月に他界した。 彼女たちの世代で今も活発にラウハラを編み、その技術を伝えているウィーバーはもう本当に少数になってしまった。 タッチの差でこの世代から習うことができたことは本当にラッキーだと思う。

また帽子を編み始めよう。



6/19/2012

ブロッキング マジック



ハワイ島のコナで催されたラウハラ編みの大会、Ka Ulu Lauhala O Kona に参加してきた。
84歳という高齢で、この大会の長としてラウハラ編みの継承に力を注いでいるマスター ウィーバー、アンティ・マルイヒから帽子を習うこと2度目。
すでにいくつか帽子は編んでいるけれど、今住んでいる地域には、もう存命するマスター ウィーバーはいないので、一生をラウハラ編み費やしたウィーバーの横に座って編むことができるのは、今はこの機会しかない。
アンティの口からラウハラ編みのコツを聞いたり、動かす指から技を真似てみたり、たくさんインスパイアされたいと思っている。

ラウハラ編みの帽子は、フリーハンドで天辺を形成した後は木型にセットし、最後まで木型につけたままで編む。
端の始末をして木型からはずした時点では、まだ全体が凸凹していたり、ブリムが真っ直ぐでなかったりするので、アイロンをかけて帽子の形を整えていく。
そして最後に、ツマミやミゾを着けたり、ツマミに角度を着けたりするのだが、アンティは天辺を大胆に凹ませたと思ったら、そこから手でなぞるようにつまみをつけていく。
時々被る人の顔をちらりと見ては、つまみの角度を調整し、木型とアイロンを両手で操り、形を整えていく。 まるでマジックハンド。




この最後の仕上げで帽子の印象は大きく変る。 自分の編んだ帽子が、まるでアンティ・マルイヒの帽子のように(まさかね、でもほんとに)出来上がる。

こうして編み上がった帽子、これは私が編んだ ”アンティ・マルイヒの帽子” なのだ。




フラと違ってハラウに通って習うわけではないし、決まった先生に弟子入りするのもなかなか難しい。 その上、あのクムからも習いたいし、あのクムからも習いたい。。 習うからには、その先生のスタイルを習得したい。 それは長い道のりだけど・・・
そしていつか”私の帽子”を編んでみたいな。

Mahalo Kumu Pāpale Aunty Maluihi

4/16/2012

クセになる帽子

被ることはあまり無いどころか、すでにいくつも持っているのに、また帽子を編んでいる。
それについてある人がこう書いている。


帽子に取り組む前に、ブレスレットやバスケットなどの多様なものを作って、ラウハラを慣れ知ることに時間を費やすべきである。
ラウハラを編むことが楽にできるようになった時、帽子に進めばよい。
しかしその次は要注意、クセになっている自分に気付くことになる。


まったくその通りというか、他の人もそうなんだと思うと、いったい何がそうさせるのか知りたくなってくるのだけれど、
今編んでいるのは何個目かというようなハット・ウィーバー同士の会話にはいろいろな意味が含まれていて、
いい刺激になるのは間違いない。

写真は天辺を編み終えたところ
まずここまで、気を抜かずに一気に編まないと崩れてしまう
ここだけはクセにはならない気がする

2/03/2012

コーヒー栽培にラウハラ帽子

頼まれて編んだ帽子が完成した。 依頼主は、コーヒー栽培をしている方。 
普段おしゃれで帽子を被るタイプではないので、帽子の形を考えながら、「ところで帽子はおしゃれ用?それとも農作業用ですか?」と尋ねたところ、思ったとおり「農作業用」という答えが返ってきた。


その話をラウハラ編みの仲間にすると、これまた思ったとおり、「わー、高い帽子ねー」と返ってきたけれど、仕舞っておかれるよりは、いつも被ってもらえる方が嬉しい。


かつてはコナコーヒー栽培の陰で、ラウハラの帽子、バスケット、マットなどが役立ってきたのだから、これはもっとも自然な組み合わせ、ウィーバーは、“この帽子を被って、美味しいコーヒーをつくることに精をだしてもらいたい” と思いを込めて編んでいただろう、コナのラウハラ・ハットの原点。 帽子の値段が1000倍にもなっている今は、夢想のようだけれど。。。




でも、被る人あっての帽子だからなぁ・・・・・ 







11/10/2010

Papale #2


やっと2つ目の帽子ができた。
編み始めたのは6月。
ところが、天辺を終えたところで増し目に間違いがあることに気が付いて、
部分的に解き始めたもののかえって混乱してしまって、ピコだけ残して天辺をやり直すことに・・・。
少なくても半日は座って編むことに専念する時間がないと、網目の力加減が違ってしまってはまずいと思うので、その時間ができるまでは置きっ放し。
8月のある日に天辺をブロックにセットしてクラウンを編んだ。
その後ブリムに手をつけたのはもう10月になっていた。
それでも完成できたのでとても嬉しい。


コウの花のレイ、フラ仲間が作ってくれた


先週のモク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバルで、私に帽子を教えてくれたクム、アンティ・マルイヒに出来上がった帽子を見せることが出来た。
よく出来たね、と褒めてくれたけれど、それは、教えてくれた人がいいから、私にも編めたのだ。
それはとても大事なことで、寛容にハワイ文化を伝えてくださるアンティ・マルイヒに感謝。




7/25/2010

ラウハラの帽子を編んだ Ka Ulu Lauhala O Kona 2010

  


クム アンティ・エリザベス・マルイヒ・リー           クラウンの型にセットしたところ


ラウハラ編みを始めたら、帽子を編むことは夢のひとつ。
いつかは編んでみたいと私も心に決めていた。
そしてその夢は意外と早く、ラウハラ編みを始めて2年で実現した。

毎年5月にコナで催されるラウハラ編みのカンファレンス Ka Ulu Lauhala O Kona に、今年は所属のクラブからスカラシップを得て参加できることになり、送られて来た申込用紙に“帽子”を希望と明記。条件として帽子の編み始め“ピコ”が自力で作れることとあったが、これはここ1年の間にいくつかボトルのカヴァーを作っていたので、なんとかいけそうだった。

ただ、帽子を習うならまず最初にこの人からと思っていたアンティ・リリーが、今年は病気でクムを降りられたことで少し気持が揺れていた。

そんな頃、ヒロであったMerrie Monarch Festivalのクラフトショーで、カンファレンスのプロモーションも兼ねてラウハラのデモンストレーションをしていたアンティ・エリザベスに会った。「カンファレンスに参加するんですけど、 帽子教えてもらえますか?」と訊ねると、「オー、それはいいわね、リクエストしときなさい」と言ってくれた。

そのアンティ・エリザベスが、たった二人しかハウマナ(生徒)を採らないと知ったのは、カンファレンスの当日だった。 このカンファレンスでは、各クムが自分が教える題材のキットを作って提供することになっていて、私と同じクラブに所属しているローリーの二人は、アンティ・エリザベスから、ラウハラの下準備をするところから教わった。

人間国宝であるアンティー・エリザベスから手ほどきを受け、知恵を授かることが出来るまたとないチャンス、細かい作業に集中するあまりに、間違いに気づかずに編み進んでしまうこともしばしば。 
だが、アンティは、「これはあなたの一作目の帽子でしょう?だったら間違いを直さずに仕上げなさい。そうすれば自分がどこを間違えたのか、後でわかるでしょう?一作目はお手本として残せばいいのだから」と、 なるほど深い言葉に納得。

3日間かけて私の第1作目の帽子を仕上げることができた。


残念だったのは、この仕上がった帽子をアンティ・リリーに見てもらいたかったこと。きっと嬉しそうな顔で、間違いを指摘してくれただろうな。。

二人の素晴らしいラウハラ・ウイーヴァーに感謝。