ハワイの伝統クラフト ラウハラ編みについて・・・

ここは私の日常を気の向くまま綴っているブログですが、

ラウハラ編みの記事が多いために、

ラウハラ編みに関する質問や、体験指導の依頼を頂くことがあります。 


ハワイと違って日本では、

ラウハラ編みに関する情報も、体験したり習ったりする機会も

ほとんど皆無であることを理解していますので、


ラウハラ編みに興味を持たれた方や、ご質問のある方には、

できるだけお答えしたいと思いますので、メールをお寄せ下さい。 

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アドレスは、プロフィール覧にあります。


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2/27/2014

Ka Ulu Lauhala O Kona 2014

ヒロに住んでいる私にとって、年が明けるとまず気になり始めるのがフラの大会Merrie Monarch Festival、そして次にはラウハラの大会Ka Ulu Lauhala O Kona。
今年は5月21日―24日King Kamehameha’s Kona Beach Hotel と発表されている。


ハワイ文化の習い事というと、ひとりのKumu(先生)について習うのが普通で、特にフラはそのKumuのスタイルを、あなたには全部教えましたよ、とUniki(卒業)をさせてもらうまで、可能な限り同じKumuに習うとされている。

ラウハラ編みもKumuのスタイルを習うのは同じだけれど、フラのように教室が開かれてはいなく、ハワイ州から助成金の出る"弟子制度"を通して、ある期間に弟子を採って教えることのできるKumuもいるが、たいていは、ウィーバーが集まってラウハラクラブを作り、そこで知識と経験のある人に習う。

その人たちもラウハラ編みのKumuであるには違いないが、少し複雑なのは、人種的にHawaiianではない人が多く、クラブの中ではいいが一般にはKumuと呼ばれることに控え目である人が多いように思う。

Ka Ulu Lauhala O Konaには、そんな控え目なKumu達も全員集合。
ほんとうに多くの素晴らしいKumu達からラウハラを習うことのできる、素晴らしい大会だと思う。


詳しい内容は以下のリンクアドレスうからダウンロード可 ↓

https://www.dropbox.com/s/lxqr9d1hlb63szp/2014%20Registration%20Form.pdf





1/05/2014

賀正

6/16/2013

目下の課題

ラウハラ編みの帽子は、他の帽子作りと同じように、木型を使って編む。
ハワイ語で天辺の中心をピコ、皿の部分をパーと言い、このピコ パーの部分を最初にフリーハンドで編んで、木型にセットしてからサイド・クラウンを編んでいく。

パーの形は帽子の木型に合わせて、増し目をしていくはずだが、
平らで小さ目の楕円もあれば、ドーム型もあり、その形に合うパーを作るのが理想的、だが、上手にきれいにできるかどうかは、増し目の位地と増し目の数による。
かぎ針編みで楕円に編むのと似ていなくもないなぁ、と増し目のことを考えながら思った。

最初に帽子の木型を買った時に、こういうのが編みやすいというのを選んでもらった。
それは天辺が平らな楕円形で、サイド・クラウンにかけて丸みがあって、ブリムの始まるところまでの傾斜があまりないもの。 素直に編める形だと思う。

この先はラウハラの帽子を編む人でないとわからない話になるが・・・・

今回編んだのは、天辺が楕円より正円に近く、キツくはないがドーム型で、サイドにかけて角があり、ストンと落ちている。
天辺さえきれいに丸く編めれば、サイド・クラウンは増し目なしで編める。
よほど、ピコを正方形にして円に編んでいこうかと思ったが、天辺は正円に近くても、ブリムの始まるところは楕円だから、そこに至るまでの木型の縦方向の長さと、横方向の長さは違ってくるので、ピコを正方形のままで正円にしてしまったら、ブリムの始まりで水平にならなくなるはずで、結局ピコは長方形にして、パーの横方向が円に近くなるように増し目を考えて編んでみた。
一回では決まらず、ほどいて増し目と数の変更をすること2回。

目下のところ、このピコ パーををその木型に合うように上手く編めるようになるのが課題。
練習あるのみ

ハワイアンスタイルのラウハラ帽子は、ブロックと言って最後に型押しして形を作っていくのだけれど、日本人の女性からは、ブロックしないのがいいというリクエストが多く、そうなると編んだ結果がそのまま見えることになるので、どうも模様編みをいれるなどの冒険にはちょっと控え目だけど、

やってみないことにはわからないこと、その過程でいろいろ考えてみるのが好きだから、物を作るのは楽しいのだ。

5/28/2013

ラウハラ編み カンファレンス

先週末、ハワイ島コナのKing Kamehameha Hotel で催された ラウハラ編みのカンファレンス、Ka Ulu Lauhala O Kona へ行ってきた。 
今回はカンファレンスには参加しなかったが、ラウハラ編み仲間達に会うのが目的。
そして参加者がそれぞれに編んでいるのを見てまわるのはとても楽しく、インスパイアされる。

大会の様子は facebook で紹介されている。

そして、大会の創始者 Aunty Maluihi を紹介している Hawaii Tribune Herald の記事

18回目になるこの大会、多くの人がここへ来て、最初はブレスレットから始めて、何年か後には帽子を習い、そして完成させるところまで到達している。

日本からも、この大会に来る為に働いてるの、と言って、すでに3年連続で参加している友人もいる。

本格的にラウハラ編みを習いたい方は、このカンファレンスへの参加を考えてみることを薦めます。




5/23/2013

ハサミ好き

コレクションしているわけではないけれど、ハサミが好きなので、これ切れそうと見ると、つい買ってしまう。

万能バサミなんて、私は信じていない。あれもこれも切ると、必ず切れなくなって来る。
切れないハサミほどイラつくものはないので、自分専用、用途も専用のハサミを決めてある。
切れ味の悪いハサミは自然と手元からは遠のいて行ってしまうが、切れなくなってもかまわないハサミとして、それはそれで、使わないというわけではなく、車に入れておいたりすれば、役立つこともある。

右はドイツのGingher 
全長13㎝
このハサミは、今まで出会ったなかでも最も気に入ってる1本。
何年使っても切れ味が変わらない。
縫い物は、これとやはりGingher のドレスメーカー用裁断バサミとでこなしている。
片方の刃先がカーブしているので、重なった布の間にハサミを入れる時に、布を引っ掛けない。
親指と中指を入れ、人差し指を添えた時の安定感がとてもいい。

左はフィンランドのFISKARS
全長10.5㎝
オレンジの握りのとは材質が違う、メキシコ製。
手芸用だけど、 オフィス用に指定。デスク周りの細かいものは何でもこれで切ってしまう。爪を切ることも。


5/16/2013

ナショナル・パークで カルチャー体験



夏もすぐそこ、今年もハワイ島の3つのナショナル・パークでカルチャー・フェスティバルが催される季節がやってくる。

このフェスティバルは、無料でオーセンティックなハワイアン・カルチャーを体験できるとあって、とても人気がある。
私もラウハラ編み体験の指導の為に、どこか1ヵ所だが、毎年参加している。


開催日は、現在のところまだ各HPで発表がされていないが、以下の予定

6月29日 プウホヌア オ ホーナウナウ 国立歴史公園

7月13日 ハワイ ボルケーノ 国立公園

8月17日 プウコホラー ヘイアウ 国立歴史史跡




プウホヌア オ ホーナウナウにて。。。
ラウハラ編みのブレスレットを製作中
髪や足首につけたレイも体験製作したもの

5/08/2013

日本人に合うラウハラ帽子って?

編みたいから入ったラウハラ編み、最高峰は帽子と言われているけど、帽子好きでもないと、ハワイアンスタイルのかっちりした帽子はちょっと抵抗があってか、いくつも作ってもあまり被らない。

日本人に合いそうな・・・と言っても、最後は好みだし、それもよくわからないまま、つばの下がったクロッシュタイプの帽子を作ってみた。

被ってみると悪くない。
悪くないけど、ハワイの人の前に出たら、何故ツバを上げないの?と訝しがるかも。。

これは日本で被りたい帽子ってことなのかな。



                                              

4/20/2013

手習い

帽子を編み始めて、今回のは頼まれ物ではなく自分用のつもりなので、今までやったことのないパターンを入れてみようかと思った。
で、ふと思いついて、ウォーターボトルで練習してみたのがこれ。

ラウハラを始めた頃は、とにかくブレスレットを作って、編み模様や編む感覚を覚えたけど、気がつくと、ウォーターボトルは帽子の模様の練習にはもってこいだ。

このように2色を使って編むアノニというスタイル。染めてあるわけではなく、自然に茶色く濃い色に葉と、より白い葉を選んで、その濃淡で模様を出す。

とは言え濃い色と白い色の葉を集めるとなればそれなりに大変。ハラの木の生えている地域や、木によって葉の色は様々だから。
ウィーバー達は、この葉の色の魅力にも取り憑かれてしまう。

今回使っているのは、白い方がハワイ島コナ、茶色のはカウアイ島、帽子を習ったクムのお庭にある木。実はその帽子を編んだ時の残り。

3/10/2013

2013年 Ka Ulu Lauhala O Kona ラウハラ編みカンファレンス 詳細


Ka Ulu Lauhala O Kona
Aunty Elizabeth Maluihi Lee


2013年 Ka Ulu Lauhala O Kona ラウハラ編みカンファレンスの詳細が届きました。
参加に興味のある方はこちらが申し込み用紙になっていますのでご覧下さい。


会場は King Kamehameha Kona Beach Hotel 宿泊はカンファレンスの申し込みと一緒にこちらの用紙を送付します。


ご質問があれば、コメント欄またはe-mail (プロフィールにリンクあり)でどうぞ。




3/02/2013

ラウハラ帽子


頼まれていた帽子を編み終えた。
依頼人は、私の持っている帽子の中からひとつを選んで、「これと同じサイズで同じスタイルのもの」とメモを残していったのだが、それはアンティ・マルイヒの帽子。 アンティから習った基本的なスタイルなので、ほぼ同じ感じに仕上げることができた。

昨年はあるところからの依頼で、大きなバッグばかりをいくつも編んでいたので、しばらくは大物を編む気にならなかったのだけど、帽子を編んでいると、これが楽しくて、多くのウィーバーが帽子を編むことにはまるのがよくわかる。
そして自分なりに、こうしたい、ああしたいと、出来ばえを見ながら次の帽子のことを考えていることに気がつく。

偶然この帽子を見せたのがマスター・ウィーバー、故アンティ・リリーの末娘。 「アンティはこれを陽にかざして、編み目に隙間がないか見るんだよね?」と言うと、「一度帽子に水を入れたことがあるわよ。ヒロは雨が降るんだから、ウォータープルーフじゃないとダメよって言ってね」と。
冗談とも取れるけど、本気の一言。
そして、「とにかく何度も編み直しさせられたわよ。曲がってる、色が合ってないって、うるさく言われたわ」とも。 そんなことが理由だったのか、マスター・ウィーバーを親に持ちながら、ラウハラ編みをしてこなかった彼女も、リリーの没後に改めて習い始めた。 そして彼女の口から聞くアンティ・リリーの言ったことこそが、次に編む帽子への課題として、私の心に残るのだ。

でもコナの帽子はどうだろう? 雨は降らないし、編み目が隙けている方が涼しくていいんじゃないの?(笑) これは冗談。

かつてコナで暮らし、アンティ・リリーともつながりのあったもう一人のマスター・ウィーバー、オアフ島のアンティ・グラディスが、この1月に他界した。 彼女たちの世代で今も活発にラウハラを編み、その技術を伝えているウィーバーはもう本当に少数になってしまった。 タッチの差でこの世代から習うことができたことは本当にラッキーだと思う。

また帽子を編み始めよう。