クム アンティ・エリザベス・マルイヒ・リー クラウンの型にセットしたところ
ラウハラ編みを始めたら、帽子を編むことは夢のひとつ。
いつかは編んでみたいと私も心に決めていた。
そしてその夢は意外と早く、ラウハラ編みを始めて2年で実現した。
毎年5月にコナで催されるラウハラ編みのカンファレンス Ka Ulu Lauhala O Kona に、今年は所属のクラブからスカラシップを得て参加できることになり、送られて来た申込用紙に“帽子”を希望と明記。条件として帽子の編み始め“ピコ”が自力で作れることとあったが、これはここ1年の間にいくつかボトルのカヴァーを作っていたので、なんとかいけそうだった。
ただ、帽子を習うならまず最初にこの人からと思っていたアンティ・リリーが、今年は病気でクムを降りられたことで少し気持が揺れていた。
そんな頃、ヒロであったMerrie Monarch Festivalのクラフトショーで、カンファレンスのプロモーションも兼ねてラウハラのデモンストレーションをしていたアンティ・エリザベスに会った。「カンファレンスに参加するんですけど、 帽子教えてもらえますか?」と訊ねると、「オー、それはいいわね、リクエストしときなさい」と言ってくれた。
そのアンティ・エリザベスが、たった二人しかハウマナ(生徒)を採らないと知ったのは、カンファレンスの当日だった。 このカンファレンスでは、各クムが自分が教える題材のキットを作って提供することになっていて、私と同じクラブに所属しているローリーの二人は、アンティ・エリザベスから、ラウハラの下準備をするところから教わった。
人間国宝であるアンティー・エリザベスから手ほどきを受け、知恵を授かることが出来るまたとないチャンス、細かい作業に集中するあまりに、間違いに気づかずに編み進んでしまうこともしばしば。
だが、アンティは、「これはあなたの一作目の帽子でしょう?だったら間違いを直さずに仕上げなさい。そうすれば自分がどこを間違えたのか、後でわかるでしょう?一作目はお手本として残せばいいのだから」と、 なるほど深い言葉に納得。
3日間かけて私の第1作目の帽子を仕上げることができた。
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