ハワイの伝統クラフト ラウハラ編みについて・・・

ここは私の日常を気の向くまま綴っているブログですが、

ラウハラ編みの記事が多いために、

ラウハラ編みに関する質問や、体験指導の依頼を頂くことがあります。 


ハワイと違って日本では、

ラウハラ編みに関する情報も、体験したり習ったりする機会も

ほとんど皆無であることを理解していますので、


ラウハラ編みに興味を持たれた方や、ご質問のある方には、

できるだけお答えしたいと思いますので、メールをお寄せ下さい。 

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アドレスは、プロフィール覧にあります。


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8/29/2009

どうする?

仕事が終わってウォーキング  
アンティークの店の前を通ったらレイフルの付いたラウハラの帽子が・・・・・ 
こういうときに困るのですねちょっとばかり見る目が出来てきてると。。。
どうしよう。。 
サイズが合って30ドルよりも安かったら買いかな。。
レイフル付きってところが困っちゃうなぁ。。。
きっと誰かがこうして被ってたのかも。。。
このレイフルは好みじゃないから引き離すことになっちゃっうなぁ。。
どうしよう。。

8/27/2009

ラウハラのブレスレット 編んでみる?

ここ何年も、毎年ハワイ島へ来て滞在型の旅を楽しんでいる、ハワイ好きのTさんから、ラウハラ編みについて知りたい、と連絡をもらったので、それじゃあ一緒にやってみる?! ということになりました。 

日曜の午後にヒロで待ち合わせをして、私のお気に入りのハラの木へご案内。 ハラの木ってどれなのか知らなくても、ハワイに来ている人なら、指差してみせれば、あれがそうか、とすぐにわかる。 けれど、それがどうやってラウハラ編みの材料になるのか、ラウハラのバッグや帽子もハラの木もよ~く知っているTさんも、そこが知りたかったのでしょう。 その木はちょっと背伸びをすれば垂れ下がる枯れ葉に手が届くので、数本集めて、汚れを落としながら、トゲを取ったり、平らに伸したりの下準備を見てもらった。 

ラウハラ編みの入門アイテムと言えばブレスレット、短時間でできるので、カルチャー体験などで紹介しているのもだいたいこれだけれど、私がきちんと教えられるものも、実はこれぐらいしかない。 とは言え、ブレスレットは基本はやさしく、編み方を覚えれば、方眼用紙にオリジナルのデザインを描き、それを編み出すことができるし、幅を細~く切って編んだ模様はとても繊細で、上達してからもチャレンジできるアイテムなので、ちょこちょこと編んでは、ハワイのお土産に・・・と、人にプレゼントできるぐらいのものは作れるようになった。

ブレスレットの幅に合わせてテープ状に切ったハラの葉を、手に巻いてサイズを決める。 方眼状に編む最初のところを手ほどきしただけで、Tさんはすぐに要領をつかんだようで、その後は最後まで顔も上げずに一気に編みあげてしまいました。 器用なんですね。 
仕上がったラウハラ編み、「私これ気に入ってるんですけど・・」 と腕にはめたブレスレットを何度も何度も見返して、子供みたいにうれしそう。 ラウハラ仲間のできた私も うれしかった!

8/25/2009

ラウハラのハーフムーン・パース



ハラケケのワークショップにインスパィアされて、以前から教えてもらう予定になっていたハーフムーンパースの指導を、さっそく始めてもらえるようにお願いした。 行ってみると、アオテアロア(ニュージーランド)のダナもハワイのラウハラ編みの技法を習いに来ていた。

ダナは アノニ・スタイルと呼ばれる 濃淡2色使いの帽子編みを習い、私はマカ・モエナ・ピコという 中心から編み始めていくテクニックを習う。 編みながらマオリであるダナの話に耳を傾けていた。 といっても彼女の話すクィーンズ・イングリッシュは、一所懸命に耳を傾けていても、アクセントに慣れてない私はほとんど聞き取れない。 ダナの個人的な側面は、大学で教えていること、マオリ語の新聞に記事を書くことも仕事にしていること、そして毎日編むこと、ぐらいしかわからなかったけど、マオリの文化に関してはとてもアクティブな人らしい。 ニュージーランドには日本から移住した友人もいるし、いつか行けるといいなぁと思う。

ラウハラの話にもどり。。。
今私が習っているのは、マカ・モエナ・ピコ という技法で編み出す、ハーフムーン・パース。 テーブルの上に敷くような、円形のマットを半分に折って、外端にファスナーなどを縫い付けてパースに仕立てたものだ。 でもパースは実は習いたい技法の副産物であって、いつか帽子を編むために、帽子と同じ編み方の基本を習うことにしたのだ。

マカ・モエナ・ピコの“マカ”とは目(編み目のこと)、“モエナ”とは平編み(シンプルな格子編み)、“ピコ”とは中心を意味する。 『中心が平編みで編んである』 と言う意味だ。
中心から編み始めていくテクニックを総じてピコと呼んでいるが、ハワイで編まれる帽子のピコは3種類ある。 一番多いのが、ソゥン・ピコ(Sewn piko-縫ってあるピコ)と言う方法で、ラウを櫛のように切ったものを2枚づつ縫い合わせて、それを組んでいく方法だ。 もしハワイで買ったラウハラの帽子を持っている人がいたら、天辺の裏側を見てみるといい。 小さな長方形が矢車のようになったものがあれば、それがこのピコだ。 残る2つのうちのひとつがマカ・モエナ・ピコ、もうひとつはフィリピーノ・スタイルと呼ばれる、中心から傘のように広がっていくピコがある。

フィリピーノ・スタイル ということは、フィリピンからの移民がもたらしたものだと思うが、沖縄で編んでいるアダンの帽子はこのピコで編み始める。 ということは、沖縄のアダン葉帽子はフィリピンから伝わったのだろうか? 葉の切り方も、帽子全体の編み方も、沖縄のものとポリネシアのものとは違っている。 ハワイの帽子は通常、日本で網代編みといわれる編み方で編まれていて、これにはマカ・オエノという編み方の名称がついている。

写真は、ピコからマカ・モエナで長方形を編み、増し目を始める段から、マカ・オエノ(網代編み)に変えて編んできたところ。 手取り足取りで教えてもらいながら編むこと5時間 これだけ編めたことに自分でも驚いている。

8/24/2009

Kete Harakeke

ニュージーランドの先住民マオリのダナ・キャンベルは、アオテアロアのファイバー・アーティスト。 ハラケケというニュージーランド亜麻(Flax)の葉を使って衣服を作る。 そのダナのワークショップがHCCであった。
スライドで見せてくれた数々の作品、コンテンポラリー・アートとして各地で展示されてきた“服”は、伝統的な技法を重んじているハワイのラウハラ・ウィーバーから見たら、度肝を抜かれるような作品ばかりだ。
けれどそれが伝統と基本をすべて習得した上の、ファイバーを自由に扱えるアーティストの手になるものであることを、この日のワークショップで見知ることができた。

ハラケケは近年ハワイにも紹介されている、ニュージーランド原産の植物。 ハラケケとはマオリ語で、その語ヨーロピアンによって繊維が似ているという理由でフラックス(亜麻)と呼ばれるようになったらしい。

細長い葉は、緑のままで細く切って編まれることが多いが、葉の表面を削いで中の繊維を取り出し、細い繊維に撚りをかけて紐にして編む技法もある。


このムール貝の淵を使って、葉の表面を削ぐ。 ダナはこの貝を、オレゴンのビーチで見つけたのだそうだ。


葉の中にある繊維を撚って作った紐で、ケテ(バッグ)を編んでいる。 上下逆さにして編んでいるので、上の部分が底になる。 髪の毛ほどの細い繊維は、長いといっても数十センチ、撚るだけでも気が遠くなる作業だ。


残念なことに、ダナの作品をWebでみることができない。。 けれど、Flax Art のホームページで、数々のケテを見ることができる。
ラウハラのエケ(バッグ)の参考にもなりそうだ。

8/18/2009

Kahuwai...



Kahuwaiのカヌー置き場から反対側を見ると、少し下がったところにビーチがある。
時期によっては砂が戻ってくるらしいけれど、今は波に洗われて丸くなった大きな石が、ごろごろとしている。 カヌーはここから出航して、どこへ行ったのだろう。。


8/08/2009

Kahuwai


Ku Ha'o No 'O Kahuwai
He Wai Kahukahu
He Kahu I Ke Ahi
'O Ke Ahi O Ka Hale A
'O Kahuwai
I Wahi Pana 'O Pohaku 'O Kane
Aloha E, Aloha E, Aloha E


ハワイ島Punaにある、昔ハワイアンの村があった場所へ行ってきた。
チャントにも残っている、Kahuwaiというところ。 歴史を遡ると、マルケサス人が最初に住み着いた場所でもあるという。

Punaというのは地域の名前だけど、水が湧く という意味があり、この辺りの海外線に水が湧き出るところがいくつかあり、古代から王族の住処が作られたのだという。 

海を見渡す位置には、カヌーを停めていたらしい石の囲いがあって、奥の方には航海の祈願をしたであろう祠もある。
王族達が居を構えた場所、男達の場所、女達の場所、子供を葬った墓所、林の中をひと回り歩くと石で設えた生活の場の跡が点在して残っている。 

とても気持のいい場所で、一日のんびりと過ごしていたくなる。
湧き水があって、魚を釣って、ココナツを食べて。。。 そして今も変わらない風の音を聴きながら、ここで過ごしていた人たちがいたのだ。